削除シーンがポスターになった『ロッキー』

ロッキー
Rocky (1976) 119分

ロッキー監督:ジョン・G・アヴィルドセン 撮影:ジェームズ・グレイブ、ギャレット・ブラウン
出演:シルヴェスター・スタローン(羽佐間道夫)、タリア・シャイア(松金よね子)、バート・ヤング(富田耕生)、バージェス・メレディス(千葉耕市)、カール・ウェザース(内海賢二)

「シルベスター・スタローンです。『ロッキー』から24年がたちました」コメンタリーにスタローンはいないけど、シルベスター・スタローンが語る「ロッキー」っていうドキュメンタリーを収録。30分くらい。「ストーリーのキッカケはモハメド・アリ対チャック・ウェップナーの試合だった。3日で書き上げたんだ。銀行に106ドルしかなくて、エサ代にも困ってバトカスを手放すことも考えてた。ユナイトによる脚本買い取り額は36万ドルまで引き上げられたけど、ライアン・オニールかバート・レイノルズを主演させたがってた。貧乏には慣れてるから売るのは断念、自らの主演で低予算映画の選択をしたんだ。当初の脚本のロッキーは暗い男で、最期は試合放棄するようなヤツだったのさ。当初予定されたラストシーンは、試合後のロッキーがエイドリアンを探しに行き、合流した2人が歩き去る。このイメージがポスターになったんだ」

コメンタリーはジョン・G・アビルドセン監督、バート・ヤング、タリア・シャイア、カール・ウェザース、ギャレット・ブラウン、アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフの7人(個別収録)。
ロードワーク中にオレンジを受け取るシーンが好きなんだけど、これは映画の撮影と知らなかった人によるハプニング。偶然とは言え、いいショットだよね。寒さでステディカムが壊れて、トラックで撮影した。ステディカムと言えば、映画に使用されたのは「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「マラソンマン」に続いて3本め。開発者のギャレット・ブラウン自ら売り込んだそうで。おかげでフィラデルフィア美術館の名シーン「ロッキー・ステップ」が生まれた。このカット、本編ではズームインしてるけど、実際はズームバックで撮影した。つまり逆回し。クライマックスのアポロ戦でリングサイドに派手なストライプのシャツを着てキャメラを抱えてる男が映ってる。彼がギャレット・ブラウンだ」

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tag : フランチャイズ

黙らっしゃい!『バラン』

大怪獣バラン
大怪獣バラン (1958) 82分

大怪獣バラン監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二
出演:野村浩三、園田あゆみ、 千田是也、平田昭彦、村上冬樹、土屋嘉男

久しぶりに「バラン」が見たくなったのでDVD引っ張りだして見た。公開は「ラドン」と「モスラ」の間で「地球防衛軍」の後。元々アメリカのTV用だったのでモノクロスタンダードで撮影したらしい。でも劇場用になって、スコープっぽく上下をトリミングされた。

北上川上流、日本のチベットと言われる地域に岩屋部落はある。行ってみれば部落の神主に「帰らっしゃい!」と言われる。事情を時話せば「黙らっしゃい!婆羅陀魏様の祟りで死ぬぞ」と脅される。

DVDは「日本のチベット」「部落」は削除されてなかった。婆羅陀魏様ことバランは20分で登場。中世の怪獣バラノポーダがバラン。残り60分で陸海空自衛隊と戦って「ジョーズ」のような最後。湖のバラン攻撃に来た陸自のM4戦車が木をなぎ倒して退避するカットが好き。

tag : 怪獣

アポロ13号の直前に「宇宙からの脱出」

宇宙からの脱出
Marooned (1969) 134分(129分)

marooned_poster.jpg監督:ジョン・スタージェス 原作:マーティン・ケイディン
出演:グレゴリー・ペック、リチャード・クレンナ、デヴィッド・ジャンセン、ジェームズ・フランシスカス、ジーン・ハックマン、リー・グラント、ナンシー・コヴァック、マリエット・ハートレイ

「私はジム・プルエット、NASAの宇宙飛行士だ。ストーン、ロイド共に宇宙で7ヶ月過ごすミッション中だったが5ヶ月で切り上げて帰還することになった。滞在したサターンからアイアンマン1号に戻り地球へ。しかし何かのトラブルで逆噴射ができず、アイアンマン1号は宇宙に取り残されてしまった。NASAは急遽救命船を打ち上げることになり、仲間のドハティがXRVで救出に来るのを待つ。しかしハリケーンが上陸し、打ち上げが遅れた。そのため、こちらの酸素はドハティが到着するまでもたない。3人揃っての帰還は無理だが、2人なら…」

原題は「置き去り」って意味。初めてみたのは1975年5月、土曜映画劇場だった。G.ペックはもちろん城達也。宇宙描写やロケット、極限のドラマにえらく感動した映画。「2001年宇宙の旅」の翌年に公開されているが、この映画は未来が舞台ではない。音楽は一切なく、1カット平均8秒とゆったり。名匠J.スタージェスはリアルに描くことに徹している。アルフォンソ・キュアロンはこの映画にインスパイアされて「ゼロ・グラビティ」(2013)を製作した。
宇宙からの脱出
「宇宙からの脱出」と「ゼロ・グラビティ」(左)

発射台がハリケーンの猛威にさらされるところで前編が終わる。後編の放送がどんなに待ち遠しかったことか。DVDなら全編一気に見ることはできるが吹替えが未収録なのが残念。そして映画は唐突に終わる。
宇宙からの脱出
エピローグを廃した潔さ。着水シーンや、帰還した宇宙飛行士と家族との再開を感動的に見せたりしがちだけど。
宇宙からの脱出
エンドクレジットは星座に顔写真をちりばめたこれだけ。DVDの尺はなぜか5分ほど短い。BDはNET版吹替えを収録した134分版で出てほしい。でもUS版DVDも129分だし、BD未発売だから無理だろうな。

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tag : Sci-Fi 救出 サバイバル NASA

「不意打ち」だよ、おっかさん!

不意打ち
Lady in a Cage (1964) 94分

不意打ち監督:ウォルター・グローマン 脚本:ルーサー・デイヴィス
出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、ジェームズ・カーン、ジェニファー・ビリングスリー、ラファエル・カンポス、ジェフ・コーリー、アン・サザーン、ウィリアム・スワン、リチャード・キール

「私はコーネリア、家庭用エレベーターが故障して閉じ込められてるのよ。息子は出かけてしまって1人きりなの。誰か助けてちょうだい、お願い!電話が鳴る。きっと息子からだわ。でもここからでは出られない。腰を痛めていて飛び降りることもできない。非常ベルを鳴らしてみたけど、やってくるのは浮浪者に娼婦にチンピラたち。私の目の前で家のものを盗んでいくのよ。そして恐ろしい殺人まで!あいつらは人間じゃない、獣よ!」

町山智浩の「トラウマ映画館」でとりあげられてて、気になったので買ってみた。原題は「檻の中の女」、エレベーターは檻のようで鉄格子はパラマウントロゴからモチーフになってる。
ladyinacage1.jpg
ヒッチコック映画を意識してるんだか、ソール・バスっぽいタイトルがカッコイイ。


檻の中に閉じ込められた人間と、周囲に群がって好き勝手に振る舞うモンスターたち。話が凝ってて、実はコーネリアは息子を閉じ込めていたことがわかる。そして衝撃のラストへとつき進む。かなりショッキングなクライマックスを経て、見事なオチへとつながる。ladyinacage3.jpg
へたりこむコーネリアでエンドマーク。ハッピーエンドではない。
凶悪なリーダー、ランダルは、若きジェームズ・カーン。これが映画デビュー作。ソニー・コルレオーネの若い頃を思わせるインパクト。コーネリアの「不意打ち」をくらうことになる。
ladyinacage2.jpg

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tag : 強盗

白戸家じゃない「ホワイト・ドッグ」

ホワイト・ドッグ
White Dog (1982) 84分

ホワイト・ドッグ監督:サミュエル・フラー 脚本:サミュエル・フラー、カーティス・ハンソン
撮影:ブルース・サーティース 音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:クリスティ・マクニコル、ポール・ウィンフィールド、バール・アイヴス、ジェイムソン・パーカー、サミュエル・フラー、ディック・ミラー
「私はジュリー・ソウヤー、新人女優。まだ売れてないけどね。夜道を車で走ってたら白いシェパードをはねちゃって!急いで病院に運んだら命はとりとめたよ。愛護センターに連れて行ったら3日で殺処分よ、そんなのかわいそうすぎるでしょ。だから飼い主見つかるまで預かることにしたの。だけどその犬、ホワイト・ドッグだったの。白い犬ってことじゃなくって、黒人を襲うように調教された攻撃犬だったの!元の犬に戻さないと黒人を殺しまくることになる。再調教を引き受けてくれたトレーナーは黒人だったわ」

すごいスタッフで作られてる。終盤、元の飼い主が訪ねてくることがオチの伏線になってる。壮絶で切ない。クリスティ・マクニコル、懐かしいなあ。「リトル。ダーリング」から2年後の出演。犬の演技もすごい。攻撃モードに豹変すると怖い。調教に挑むのはUSSリライアントのテレル艦長でおなじみポール・ウィンフィールド。ディック・ミラーもちょっぴり顔を見せてる。

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tag : 人種差別

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深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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