スター・トレック

クリストファー・パイク
Star Trek (2009)127分
アーチャー時代とTOSをつなぐ話かと思ってたんで、面くらった。時代的にはそうなんだけど。ロッデンベリー夫妻に捧げられてるとは言え、これは違う人達が作った別のスター・トレックだった。「宇宙空母ギャラクティカ」が「バトルスター・ギャラクティカ」に生まれ変わったような再起動映画だった。

本来な設定からすれば、えーーーー!な描写が多いし、ストーリーの穴もある。800人がシャトルで脱出しても、船を地上で建造しても、Mクラスが過酷な環境でも、地球がドリルに無防備すぎても、スポック以外はみんな同期でも、エンタープライズがブサイクでも、リセット脳で見ればいいとして、やんちゃな問題児カークが簡単に船長になっちまうとは、緩すぎるぞアカデミー。感情を抑えないスポックがヒロイン級扱いのウラと…あり得ねえ~。翻訳もよくないよ、「First Officer」を「サブ・リーダー」って、、、何その日本語。

Star Trekニモイの登場シーンは嬉しかったけど、仙人みたいな扱いで神出鬼没。サレックがアマンダと結婚したのは(論理ではなく)愛していたからと告白したり、未来のスポックが「Good Luck!」と言ってみたりはグッとくるが、やっぱりJJってTV屋だなあと思ったのは、キャメラワークがめまぐるしいのと、人物が寄りばっかなこと。IMAX版だと画角的に印象は違うとしても、映画としては1,2,3,4,8作目の方が上。クリス・パインはカークらしかったのと、オープニングタイトルとエンディングが超カッケーのはよかった。あとブリッジの音!

カークの同期にベイダーがいたり、氷の惑星だの怪獣だの、バルカン消滅だの、スター・ウォーズ的な映画にしちゃった。ネロはダース・モールだし、エンタープライズの見せ方はファルコンだもの。スポックにわざわざ「父上」って振らせてまでも未来のスポックに「I am not your father」って言わせたのは、ニモイの著書「I Am Not Spock」にかけてるというよりは、ベイダーの「I am your father」のパロディに聞こえる。だから新しい時間軸はアルファ宇宙域と言うより、遠い昔の冒険活劇であって、SFですらなくなった。JJの好きなスター・ウォーズの新作が製作されないので後釜を狙ってるとしか思えん。


tag : リメイク フランチャイズ

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深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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