『シン・ゴジラ』のヤだったとこベスト5

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↑タバ作戦お気に入りショット。市街地大フカン、左上にゴジラ、右上にAH-64D。おお〜!ってなった。

最初に観たゴジラ映画は『地球最大の決戦』(1964)だった。映画が何かも知らされず、「行けばわかる」と連れて行かれた初映画体験。4歳だったし、暗い空間に巨大なスクリーンってだけで異様な光景だった。そんな中で観るゴジラやラドンに怯えたもん。椅子の下に隠れたほどマジで怖かった。

だから怖いゴジラの復活と言われた1984年の『ゴジラ』にはすっげえ期待したんだけど、これががっかりだったよね。怖くないしアホらしいし。そこで84年版『ゴジラ』から余計なものをとって、政府と自衛隊をもっと正確に描いて、ゴジラを54年テイストに近づけたのが『シン・ゴジラ』なんだと思う。そのアプローチは的を得て、観たかった特撮映画になってた。オレ的に映倫マークのようにド真ん中映画だったけど、一般ウケはしないだろうと思ってた。それがまさかの大ヒット。2週めで20億越え。しかもネット上で感想を見ると絶賛ばっかしが目立つ。オレはヤだったとこもあるんです。だからそっちも書いておこうかなと。

1.第二形態の生物感
ヘドラのように形態が変化していくのは新案だし、ラブカをモチーフにした第二形態のデザインはイイと思うんだが、CGIがダメ。出て来たときは何じゃこりゃ!って思ったもん。表面の質感が生物っぽくなくてパペットに見える。せめてヌルヌルさせようよ。海から上がって来て這ってるんだからもっと小汚いはず。まあ、ミニラじゃなくてよかったけど。第四形態はデザイン(尾の先端除く)も動きもコンポジットもよかっただけに残念。

2.不自然な早口
官僚は早口だそうだが、劇中の早口は「大量の情報を噛まずに早く言う」競技のようで、話し言葉じゃないよね。なのにみんなが同じ調子で早口競技会なのが不自然で、内容は正しくてもリアルなシーンに見えなかった。事前に声優が録音したそうだけど、俳優が同じようにセリフを言いながら演技もするのは難しい。なので座るか、ゾロゾロ歩きの芝居しかさせられない。何テイクも撮るのでオンリーが効くアップが多くなってるよね。つまり単調になってるってこと。

3.おぼこい特使
石原さとみの大統領特使、小娘じゃん。大統領を目指す器じゃないね。こいつだけアニメキャラみたいでこの世界観では浮いてた。

4.CGIの金属感
予告の時から気になってたけど、10式戦車、AH-64Dがフォトリアルじゃない。動きはいいんだけど、寄った時の表面の質感に違和感があった。デイシーンだから特に。プリビズのディティールアップ?みたいな。JRの車輛なんかプラレールかと思ったよ。このあたり白組らしいけど『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007)でゴジラを手がけた部隊とは別。煙の厚みもなんか薄かったなあ。

5.宇宙大戦争
ヤシオリ作戦開始と同時に『宇宙大戦争』(1959)の音源から「宇宙大戦争」が流れる。これは見事にハマっててヤだったわけじゃないけど、人によってはナタールと戦闘ロケットの宇宙戦が浮かぶんではないかと。オレの場合、脳内で「こちら第一戦闘集団指揮官、高度5000キロ、敵円盤捕捉、ただちに攻撃します、終わり」とか、「敵円盤群、警戒線突破!」ってセリフが聞こえちゃった。伊福部音源を使った他のシーンはマッチしたものが選曲されてるのに、なんでクライマックスだけまったくゴジラに関係ない曲になったか?推測だけど「怪獣大戦争マーチ」を使おうと思ったら映像のテンポと合わず「宇宙大戦争」にしてみたら見事にハマっちゃったということじゃないかな。

tag : フランチャイズ オマージュ 自衛隊 怪獣 特撮

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プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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