WTCに恋した男『ザ・ウォーク』

The Walk
フィリップ・プティ本人(左)と、フィリップ・プティを演じているジョゼフ・ゴードン=レヴィット
The Walk(2015)132分

The Walkスピルバーグの『ブリッジ・オブ・スパイ』、ロン・ハワードの『白鯨との闘い』と巨匠による実話が続いたけど、これもゼメキスによる実話。1974年にWTCで綱渡りをしたフィリップ・プティによる著書『マン・オン・ワイヤー(雲に届くまで)』を映画化。でかいスクリーンで3Dで観るための映画として完成度が高い。思わず右目を瞑っちゃう瞬間があった!3Dの飛び出し感はすごかった。もちろん目の眩む奥行き感も。空中を自在に移動するキャメラはSolidTrackっていうリアルタイムトラッキングシステムの成果。でも決して見せ物映画じゃない。このドラマを語るには3Dが最適というゼメキスの思いが感じられる。

思うにロバート・ゼメキスはオレを喜ばせるにはどうしたらいいかわかってる。だから彼の映画でがっかりさせられたことはない。主人公視点で語られる中、他人の夢に付き合う仲間達も素晴らしい。このパフォーマンスは違法芸術なので、仲間を共犯者と呼ぶ。観客も共犯者として彼らと達成感を共有できるぞ。素晴らしい体験をさせてもらった。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットがんばった。フランス訛りもだけど、フィリップ・プティ本人の指導で綱渡りをマスター。クライマックスはもちろん綱渡りシーンで、落ちそうになったりしないけどなかなやめないし、警官は来るわカモメは来るわヘリは来るわで、ハラハラし通し。書類棚と呼ばれ不評だったWTCに命が吹き込まれて感極まる。「手をはさむなよ」
The Walk
実際のパフォーマンス(左)と、『ザ・ウォーク』のシーン
    関連映画
  • 1974年にフィリップ・プティがWTCで綱渡りをしたドキュメンタリーが『マン・オン・ワイヤー』(2008)
  • 警官の名前クレメンザ、テシオ、ヘイゲン、ソロッツォ、チッチなどは『ゴッド・ファーザー』(1972)から引用
  • 警官の名前ジェンコは『ゴッド・ファーザーPART II』(1974)の社名から引用

tag : 実話

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プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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