アポロ13号の直前に「宇宙からの脱出」

宇宙からの脱出
Marooned (1969) 134分(129分)

marooned_poster.jpg監督:ジョン・スタージェス 原作:マーティン・ケイディン
出演:グレゴリー・ペック、リチャード・クレンナ、デヴィッド・ジャンセン、ジェームズ・フランシスカス、ジーン・ハックマン、リー・グラント、ナンシー・コヴァック、マリエット・ハートレイ

「私はジム・プルエット、NASAの宇宙飛行士だ。ストーン、ロイド共に宇宙で7ヶ月過ごすミッション中だったが5ヶ月で切り上げて帰還することになった。滞在したサターンからアイアンマン1号に戻り地球へ。しかし何かのトラブルで逆噴射ができず、アイアンマン1号は宇宙に取り残されてしまった。NASAは急遽救命船を打ち上げることになり、仲間のドハティがXRVで救出に来るのを待つ。しかしハリケーンが上陸し、打ち上げが遅れた。そのため、こちらの酸素はドハティが到着するまでもたない。3人揃っての帰還は無理だが、2人なら…」

原題は「置き去り」って意味。初めてみたのは1975年5月、土曜映画劇場だった。G.ペックはもちろん城達也。宇宙描写やロケット、極限のドラマにえらく感動した映画。「2001年宇宙の旅」の翌年に公開されているが、この映画は未来が舞台ではない。音楽は一切なく、1カット平均8秒とゆったり。名匠J.スタージェスはリアルに描くことに徹している。アルフォンソ・キュアロンはこの映画にインスパイアされて「ゼロ・グラビティ」(2013)を製作した。
宇宙からの脱出
「宇宙からの脱出」と「ゼロ・グラビティ」(左)

発射台がハリケーンの猛威にさらされるところで前編が終わる。後編の放送がどんなに待ち遠しかったことか。DVDなら全編一気に見ることはできるが吹替えが未収録なのが残念。そして映画は唐突に終わる。
宇宙からの脱出
エピローグを廃した潔さ。着水シーンや、帰還した宇宙飛行士と家族との再開を感動的に見せたりしがちだけど。
宇宙からの脱出
エンドクレジットは星座に顔写真をちりばめたこれだけ。DVDの尺はなぜか5分ほど短い。BDはNET版吹替えを収録した134分版で出てほしい。でもUS版DVDも129分だし、BD未発売だから無理だろうな。
    関連映画:
  • この映画が公開された翌年にアポロ13号の事故が起き、後に「アポロ13」(1996)として映画化された。劇中にも夢のシーンで引用されている
  • 「ゼロ・グラビティ」(2013)の元ネタ
  • ジョン・スタージェスはこの後「栄光のル・マン」(1971)にとりかかるがスティーブ・マックイーンと意見が合わず降板した
  • ジェームズ・フランシスカスはこの後「続・猿の惑星」でも宇宙飛行士を演じた
  • ジーン・ハックマンは2年後に「フレンチ・コネクション」(1971)でブレイクする
  • 原作のマーティン・ケイディンは後に宇宙飛行士を主人公に「600万ドルの男」(1974)を書く

tag : Sci-Fi 救出 サバイバル NASA

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

TODAY
プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

最新記事
カテゴリ
タグ
検索フォーム
リンク
Connect the Movie
RSSリンクの表示
pictlayer