ゼロ・グラビティ

Gravity (2013) 91分

Gravity宇宙で孤立してサバイバル、ありがちなプロットだけどキュアロンの演出が加わって、「2001年」以来のエポックメイキングなスゴイ映画になった。「トゥモロー・ワールド」にも超絶カットがあったが、やってくれたなー!17分に及ぶファーストカットで、観客は宇宙空間に。映画を観てる感覚じゃなく、宇宙を体感する錯覚で呼吸するのを忘れちゃう。映画史に残る導入なのは間違いない。しかも編集以外の映画の要素が集約されてる。

ライアンが飛ばされて切り返し2カットめ。キャメラがライアンのヘルメットに入ってPOVになったり、恐ろしく緻密なショットでこれまた長尺でマットと出会うまで1カット!とにかく手が込んでる。「VGR」の「名誉の日」でトムとベラナは酸欠と戦いながら漆黒の宇宙空間で救出を待ったが、助けの来ないライアンは自力で帰還するしかない。マットは「2001年」のプールのように…ISSでは突然「バーバレラ」が始まってホッとしてたらデザスター。望みのソユーズでがっかりし、STS-157は危機また危機。天宮から神舟。

ライアン役をアンジーに断られユニヴァーサルからワーナーに移り、サンドラ・ブロックがライアンに。全編ほぼ1人芝居ながら見事な熱演!死を待つ身から再生する様は感動した。
    関連作品:
  • 軌道上でのミッショントラブルからのサバイバルは「宇宙からの脱出」(1969)と同じプロット
  • マットが言う「悪い予感がする」は「スター・ウォーズ」シリーズで定番のセリフ
  • 無重力でスーツを脱ぐのは「バーバレラ」(1962)、その後はおなじみ「2010」(1984)でボーマンが進化したスターチャイルドのポーズ
  • 消化器での宇宙遊泳は「タイタンA.E.」(2000)や「ウォーリー」(2008)
  • エド・ハリスのフライト・ディレクターは「アポロ13」(1995)
  • 浮かぶペンは「2001年」のパンナムシャトル(1968)
  • コワルスキーという名は「海底科学作戦」(1964)でデル・モンロー演じるコワルスキー(声:羽佐間道夫)から。
  • ラストの着水シーンはパウエル湖のアリゾナ側で撮影、対岸であるユタ側で着水シーンを撮影したのが「猿の惑星」(1968/2001)。
  • 短編「Aningaaq」(2013)は父親と本編の脚本も書いてるキュアロン・ジュニアによるスピンオフ映画

tag : サバイバル

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深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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