風立ちぬ

風立ちぬ (2013) 126分

風立ちぬ「風立ちぬ、いざ生きめやも」中2の頃観に行った76年版では10回くらい言ってた。その堀辰雄サイド、菜穂子さんとのシーンはどれも印象的。出会い、紙ひこうき、雨、同居、情感豊かで感情移入しやすい。でもこれじゃフツーすぎる。

期待はやっぱり堀越二郎。でも航空機の設計士を描いてるとしたら物足りない。情報の少ない時代に、二郎が飛行機に憧れた理由が描かれていない。夢に見るほど強烈な出会いがほしかった。優秀な技師として曖昧で、ユンカースの内部で「すごい」って言うけど、何が?九七艦攻の引込脚で締めてくれればめちゃくちゃ感動できたのに!美しい飛行機と美しい女性の間で葛藤がない不思議。せっかく戦時だし。口数が少ないのはいいけど、感情面のセリフがアホ。二郎の声が庵野でなければもっとイイ映画になっただろう。ヘタと言うより、キャラに合ってない。

夢の挿入とブツ切りエピソードのせいで時間が気持ちよく流れない。三菱内燃機に名古屋弁の人がいたり、栄が栄町だったらもっとリアルだったのに。手描き、BG、CGIの統一感がない。特にCGIはいつものように違和感あって、背動や海もいい感じの作画できとるのにCGIのカットもあったり。飛行機とモブは手描きでがんばってて見応え十分。メガネのレンズ表現がリアル。写真を拾うカットがよかった。でも、明らかにプロポーションが違ってたり、タバコの煙が妙にでかかったり、遠近感や対比がヘンだったり、謎の同Tブレしたり、ヘンな歩きや走りしてたり、よく宮崎さん通したなってカットが目についた。黒川さんと妹のキャラが浮いとった。
関連映画:堀辰雄の原作「風立ちぬ」は1954年と1976年、二度実写映画化されている。堀越二郎の零戦開発が描かれた「零戦燃ゆ」(1984)

tag : アニメーション 実話 航空機

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

TODAY
プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

最新記事
カテゴリ
タグ
検索フォーム
最新コメント
リンク
Connect the Movie
RSSリンクの表示