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『キネマの神様』

キネマの神様
キネマの神様(2021)125分、1.85 : 1

キネマの神様監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」
撮影:近森眞史 音楽:岩代太郎
VFX監修:山崎貴 VFX:白組
出演:円山郷直(ゴウ):沢田研二、円山淑子:宮本信子、寺林新太郎(テラシン):小林稔侍、円山歩:寺島しのぶ、円山勇太:前田旺志郎、水川:志尊淳
若き日のゴウ:菅田将暉、若き日の淑子:永野芽郁、若き日のテラシン:野田洋次郎、出水宏:リリー・フランキー、桂園子:北川景子

『キネマの天地』(1986)は大好きなんだが、これは頭っから不快で感情移入できない。クズ野郎のジュリーにイライラ、怒りの寺島しのぶにイライラ、情けない宮本信子にイライラ、甘すぎる小林稔侍にイライラ。マイナス感情いっぱい。

期待の過去パート、撮影所は山田監督の記憶を再現してるんだろう、これ撮れるのもう山田さんしかおらんし。リリー・フランキーの出水監督イイわー。ありきたりで平凡なショットばっかしなのにつなぐと名作になるって、小津そのもの。でも『キネマの天地』みたいな熱気やンスタルジーは伝わってこないなー。それに過去と現在で同じキャラとは思えない。特にゴウはクズ人間になる要素がないのに。何があったのか?

これ、志村けんだったらどーなるんだろー。コントみたいになっちゃいそうだけど。ジュリーが何歌うかと思ったら、東村山音頭。ラストに志村の写真まで出てくる。

いいセリフはいくつかあるけど、流れに合わないので響いてこない。とにかく緩急が激しすぎてキャラがブレるし。ラストで北川景子がスクリーンから出てくるのは予想通り『カイロの紫のバラ』だけど、戻った銀幕の中はいい色が出ててよかった。
    関連作品
  • 『蒲田行進曲』(1982)、『キネマの天地』(1986)で舞台となった松竹キネマ蒲田撮影所が移転した松竹大船撮影所が舞台
  • 劇中劇で『東京物語』(1953)のシーンをオマージュ
  • テラシンがキャプラ映画として『スミス都へ行く 』(1939)を挙げる
  • 淑子が好きな映画はフランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』(1946)
  • 山田監督による映画館主を描いた『虹をつかむ男』(1996)はオデオン座
  • ゴウのスクリーンから俳優が出てくるアイデアは『キートンの探偵学入門』(1924)から
  • スクリーンから俳優が出てくるのは『カイロの紫のバラ』(1985)
  • スクリーンから出た女優が白黒のままなのは『今夜、ロマンス劇場で』(2018)
  • 観客がスクリーンに入りこむのは『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)
  • 視聴者がモノクロTVドラマの世界に入るのは『カラー・オブ・ハート』(1998)
  • 主人公がスクリーンを観ながら死ぬのは『キネマの天地』(1986)と同じ
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tag : メイキングパンデミック昭和

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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