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1959年の『イリュージョニスト』

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L'Illusionniste (2010)80分

The Sea Beast監督・脚色・音楽:シルヴァン・ショメ
オリジナル脚本:ジャック・タチ
キャラクター・デザイン:シルヴァン・ショメ、ピエール・アンリ・ラポートリー
美術:ビアーネ・ハンセン
製作:ジャンゴ・フィルムズ
出演:手品師/フランスの劇場支配人:ジャン=クロード・ドンダ、アリス:エルダ・ランキン、その他:ダンカン・マクネイル、レイモンド・ミャーンズ、ジェイムズ・T・マイヤー、トム・ユーリー、ポール・バンディ

Amazon Prime Videoで観た。すげー。かなりクオリティ高い。日本人の感覚じゃ作れない無声映画やパントマイム的な動き。1カット長いのに、しっかり引きで芝居を見せてくれる。セリフがほぼないので芝居が肝心。バストショットやアップはないので表情でなくボディで。指先からズボンの裾まで、かなり細部まで動かしてる。ノビノビ、しなやかで心地よいアニメーション。さすがショメ。些細なエキストラからモブまでバッチリ、ここまで動かすかねーって、観てて楽しい。作監はキャラごとにおいてる『わんぱく王子』式。アニメーター80人は原画か?動画は韓国。車は3Dだけど、画調に馴染んでる。美術も素晴らしい。オスカーでは『トイ・ストーリー3』に負けたけど、こっちの方が好き。

手品師の爺さんタチシェフと女の子アリスの話。レオンとマチルダみたいかと思えば、女の子はただくっついてるだけで、アシスタントになるわけじゃない。シチューを作ってピエロや腹話術師にもおすそ分けするのはよかったが、都会に染まってさようなら。ほんと、この子わからん。タチシェフがシチューを見てウサギを探すのがオモロイ。
イリュージョニスト
タチシェフはいつも不機嫌なウサギに手を焼くけど、長年の相棒って感じ。ウサギを手放すシーンはめっちゃ情感あってよかった。

タチシェフが映画館に入るとスクリーンに『ぼくの伯父さん』が映ってる。タチシェフはジャック・タチなんだねー。ジャック・タチの娘のソフィー・タチシェフからショメに譲られた1956年の未映画化脚本がベースになってることから、ジャック・タチへの冒涜って批判も多いみたい。
    関連映画
  • 向かってくるヘッドライトが車でなく2台のバイクなのは『キートンの探偵学入門』(1924)
  • ラストの傘の通行人は『トラフィック』(1971)から
  • タチシェフが乗船するカットに『老婦人とハト』(1996)の警官がいる
  • 映画館に『ベルヴィル・ランデブー』(2003)のポスター
  • タチシェフが映画館に入ったとき、スクリーンには『ぼくの伯父さん』(1958)の映像
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tag : アニメーションコメディ

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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