fc2ブログ

1890年の『ライトハウス』

lighthouse.png
The Lighthouse(2019)110分

ライトハウス監督:ロバート・エガース 脚本:ロバート・エガース、マックス・エガース
撮影:ジェアリン・ブラシュケ 音楽:マーク・コーヴェン
製作:A24
出演:トーマス・ハワード:ロバート・パティンソン(櫻井孝宏)、トーマス・ウェイク:ウィレム・デフォー(山路和弘)、人魚:ワレリヤ・カラマン、イーフレイム・ウィンズロー:ローガン・ホークス

傑作魔女映画『ウィッチ』の監督なので観てみた。白黒35ミリフィルム撮影。レンズも戦前のビンテージもの。アスペクト比は1.19:1、ムービートーン比と言ってトーキー初期の画面比とのこと。ほぼ正方形でトリミング感がすごい。サンドはモノラル。絵創りにはすごい力入ってる。特にレイアウト。レトロな印象と窮屈な雰囲気を与えるため。1801年の実話「スモールズ灯台の悲劇」をヒントにしてるらしい。批評家受けしそうな内容で、実際評価が高い。エンディングにはハーマン・メルヴィルやサラ・オーン・ジュエットの著作、灯台守の日誌にインスパイアされたとあった。

冒頭のウェイクはゴッホの絵画「郵便夫ジョゼフ・ルーラン」、目から光の照射はサシャ・スナイダーの絵画「Hypnosis」、ウェイクのクラーケン版はアルブレヒト・デューラーの銅版画「The Sea Monster」だそう。主人公二人はギリシャ神話の神で、ウェイクはプロテウスでハワードはプロメテウス。わかんねーよ。
ライトハウス

コメディ要素のあるスリラーとして面白いけど、解釈が難しい映画だった。正解が見えないので勝手に考えるしかない。2人ともトーマスで頭おかしいし、ハワードの幻想が唐突にインサートされるし。

ウィレム・デフォーなんかタコ人間になったり犬になったり、2分以上メパチしないショットもある。優れた俳優はメパチもコントロールする。そういえば、日常生活でおならをするがそれに触れない演出は画期的だと思う。

人魚とカモメが怖い。灯台の光の中には何があったのか?その後は光を盗んだことで鷲についばまれたプロメテウスの引用だと。
    関連映画
  • 食事中の壁の巨大な影は『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)
  • ハワードが自分の顔に排泄するのは『ビッグ・リボウスキ』(1998)
  • 灯台が舞台のスリラーは『キリング・オブ・サイレンス/沈黙の殺意』(1999)、『トム・ベレンジャー in 処刑岬』(2001)、『ゴースト・ライト』(2006)、『ホーンティング 呪われた血の娘』(2008)、『シャッター アイランド』(2010)、『灯台守の少年』(2013)、『The Lighthouse』(2016)、『コールド・スキン』(2017)、『バニシング』(2018)
関連記事

tag : スリラーコメディ

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

最新記事
カテゴリ
タグ
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ