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『山田洋次の青春~映画の夢 夢の工場~』

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山田洋次の青春~映画の夢 夢の工場~(2021)
構成・演出:犬童一心 イラスト:山村浩二
出演:山田洋次、犬童一心、松たか子、菅田将暉、北川景子、野田洋次郎、朝原雄三、本広克行、岩代太郎

「キネマの神様」のメイキングと山田洋次監督へのインタビュー。大船撮影所の再現ジオラマをはさんで、犬童一心と松たか子が、山田洋次に大船時代の話を聞く。山田洋次89歳、記憶力も滑舌も相変わらずで面白かった。特に助監督時代の話は貴重だった。

「メカは見てて飽きない。父親が満鉄のエンジニアだった血かもしれない。今でもメカ好きなのは、童心を忘れないという意味で大事なこと」

「満州時代、子供が見る映画は笑えるものばっかしだったが、家の女中さんがメロドラマを観たいというので付き添わされた。女中のお姉さんが併映の「路傍の石」を観て泣いてて驚いた。人の感情を揺さぶる映画ってあるんだ、お姉さんに届く映画があるんだと知った。監督になってあのお姉さんを楽しませたいって思いがあった」

「玉音放送は直立不動で聞いたが、言ってることがわからず、もっとがんばれよってことかと思ってたら、敗戦したらしいってことで、復讐されるんじゃないかと怖かった」

「引き上げて宇部で埋め立てのバイトしてたとき、金さんて人に世話になった。若いからと楽な仕事を当ててくれたり、おやつをくれたり。差別してた朝鮮人に親切にされて後ろめたかった」

「自分が辛い時、1つの親切がすごくありがたいし、心に残る」

「東大に入っても授業がつまらなくて行きたくなかったが、サークルくらいは入れと勧められて映画サークルに入った」

「大船撮影所、1000人以上が働いて年間50本の映画を作ってた夢の工場。全員が終身雇用の社員だった。松竹の入社試験には落ちてしまった。日活を受けたら合格したものの、運良く松竹の補欠で採用になった」

「木下恵介と小津安二郎は雲の上の人。小津さんはいつもおんなじ撮り方で代わり映えがなく、木下恵介は毎回違う撮り方にチャレンジしてた」

「3作目の『馬鹿まるだし』を撮った後、大船撮影所で木下恵介に出くわし、道を譲ると「山田君、君のシャシンみたよ、よかったよ」と言われて飛び上がるほど嬉しかった」」

「野村監督の紹介で橋本忍の助手になれた。コンストラクションは僕が箱を書いて橋本さんがダメ出しをする繰り返しだった。OKになった箱は橋本さんがセリフに清書してた」

「橋本忍について脚本を書いてたとき、工場で働く行員のようだと言ったら、むしろ農民だと教わった。橋本忍に才能なんてあると思うなよ、忍耐だ」

「野村芳太郎監督のメモに山田君は自分の仕事のように考えて働いてくれると記述があるのを知って嬉しかった。チーフ助監督があいつは働きが悪いからクビにしようと言うと野村監督が怒ったって話も聞いた」

「『二階の他人』は撮りたくて撮ったんじゃなくて、野村監督に紹介された原作だった」

「『二階の他人』で初監督するとき、どう撮っていいかわからない、最初のカットすらわからない。野村監督に相談したら、スタッフはみんな先輩なんだからどんどん聞け、スタッフを信頼するのが監督の仕事だと教わった」

tag : ドキュメンタリーメイキング監督

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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