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1939年の『ミニヴァー夫人』

ミニヴァー夫人
Mrs. Miniver(1942)133分

ミニヴァー夫人監督:ウィリアム・ワイラー 原作:ジャン・ストラッサー
脚本:アーサー・ウィンペリス、ジョージ・フローシェル、ジェームズ・ヒルトン、クローディン・ウエスト
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ 音楽:ハーバート・ストサート
出演:ミニヴァー夫人:グリア・ガースン(相沢恵子)、クレム・ミニヴァー:ウォルター・ピジョン(斉藤次郎)、キャロル・ベルドン:テレサ・ライト(笹森亜希)、ベルドン夫人:デイム・メイ・ウィッティ(萩柚月)、フォーリー:レジナルド・オーウェン(一馬芳和)、バラード駅長:ヘンリー・トラヴァース(遠藤純一)、ヴィン・ミニヴァー:リチャード・ネイ(大塚智則)、ヴィカー牧師:ヘンリー・ウィルコクソン、グラディス:ブレンダ・フォーブス、トビー・ミニヴァー:クリストファー・セヴェリン、ジュディ・ミニヴァー:クレア・サンディス、エイダ:マリー・ド・ブッカー、ドイツ軍パイロット:ヘルムート・ダンティン

アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞の6部門受賞作。当時はプロパガンダ映画だったけど、今観ると反戦映画になってる。戦争に巻き込まれた家族の話。ラストは半壊した教会。神父さんの力強い言葉がワイラー監督のメッセージ。「戦争は兵士たちのものではないのです。あらゆる人を巻き込むのです。人間が起こした戦争。我々の戦争です。1人1人が戦士となり戦うのです!持てる力を振り絞って。神が我々をお守りくださいます」
Mrs. Miniver

吹替えよかった。映画の前半はミニヴァー家の人々。ミニヴァー夫人は美しくてイイ人。趣味は買い物。ガキんちょがオモロイ。駅長は許可を得て育てたバラにミニヴァー夫人と名付ける。テレサ・ライトのキャロルが知的でかわいい。ベルドン夫人、イヤなばあさんだと思ったけど、後半イイ人だったとわかる。後半は戦時下の田舎の暮らし。夫はダイナモ作戦に参加、船でダンケルクへ。

Mrs. Miniver
地下室で空襲に耐えるシーンが息詰まる感じした。ロンドン空爆の特撮よかった。スピットファイアはミニチュア操演、よくできてた。ハインケルHe111が墜落して炎上するカットもピアノ線丸見えだったけどよかった。

「映画は娯楽である一方、何かを伝えるツールでもある」と気づいたワイラーは、ドイツ人を悪役にしたかった。MGMに「憎しみの映画は作るな、アメリカは戦争当事国ではない。株主への配慮も必要。自己満足の映画を作るべきじゃない」と言われたワイラーは、「数人いたら1人はいいドイツ人にできるが、登場するドイツ人は1人だけ。ユダヤ人を迫害する残虐なドイツ兵として描く必要があります」と反論した。撮影中、ドイツがアメリカに宣戦布告したのでワイラーの希望通りの映画になった。夫も長男も不在の時に、負傷したドイツ人パイロットが家に侵入してくる。ルガーP08をつきつけて食い物とコートを要求。冷静なミニヴァー夫人はドイツ兵にビンタ!ルガーを取り上げて警察に通報。偉いぞミニヴァー夫人!でも負傷したキャロルの介抱はダメだった。
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tag : WWII家族航空機オスカー

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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