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『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』

寅次郎相合い傘
男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975)91分

寅次郎相合い傘監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝間義隆
原作:山田洋次
撮影:高羽哲夫 音楽:山本直純
出演:車寅次郎:渥美清、さくら:倍賞千恵子、竜造:下條正巳、博:前田吟、つね:三崎千恵子、社長:太宰久雄、源公:佐藤蛾次郎、満男:中村はやと、奴隷商:吉田義夫、海賊:上條恒彦/米倉斉加年、堀田信子:岩崎加根子、君子:久里千春、鞠子: 早乙女愛、兵頭謙次郎: 船越英二、御前様:笠智衆、リリー:浅丘ルリ子

シリーズベスト5に入る傑作。劇場で3度、LD、DVDでも観た。無駄なシーン、つなぎのためだけのカットが一切ない、完璧なシーンだけで作られた珠玉の90分。山田洋次44歳かー、すげえ。海賊タイガー、メロン騒動、雨の夜、アリア、どれも名シーン。リリーのテーマが流れる度に涙が出てくる。寅とパパの旅にリリーが加わってすっごい楽しい。自由であることの素晴らしさが伝わる。
寅次郎相合い傘
パパが初恋の人に会いに行く切ないシーンも最高。その流れから喧嘩になって旅が終わる。オープニング江戸川は寅でなくさくら。さくらとリリーの関係が光ってて、さくらのリリーに対する優しさは、リリーのさくらへの信頼感。それがラストの『麦秋』オマージュへとつながる。結果さくらは「無理やり結婚の話を持ち出したことで、かえって…ふたりの仲を引き裂いたような気がして、リリーさんと兄は、本当に仲のいい、友達だったんじゃないかって、フフ、そんなふうに」思う。

寅次郎相合い傘
寅が旅に出てシーンが終わり、カッと青空のカットになるとラストシーン。この編集が好きで、映画館の雰囲気が蘇ってくる。そういえば『海賊船悪魔号』(1964)を上映してる青森のスバル座に「ハリウッド空前の超大作」って旗があるけど、これイギリス映画。

公開前にテレビで番宣があって、そこで撮影風景が流れた。『麦秋』オマージュシーンと、相合い傘シーン。山田監督の演出法を覗き見た感じがして緊張した。シリーズ全盛期の貴重な素材なのに、ソフトの映像特典にも入ってない。松竹にはないんかな。

予告編は再会シーン、アリアと御前様が別テイク。御前様のシーンは長いバージョン。
    関連映画
  • 『男はつらいよ』シリーズ15作目
  • 11作目『寅次郎忘れな草』(1973)の続編
  • 『寅次郎忘れな草』(1973)、『寅次郎ハイビスカスの花』(1980)とともにリリー3部作と言われる2作目
  • その後『寅次郎紅の花』(1995)、『お帰り 寅さん』(2019)と続く
  • 上映中の海賊映画は『海賊船悪魔号』(1964)
  • 寅が寝てた青森スバル座のポスターは『シンドバッド黄金の航海』(1973)、『サンタマリア特命隊』(1972)、『ゴールド』(1974)、『ドーベルマン・ギャング』(1972)、『ベン・ハー』(1959)
    寅次郎相合い傘
  • さくらの夢を聞かされ承諾するシーンは『麦秋』(1951)オマージュ
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tag : コメディ昭和ドラマ

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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