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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

この世界の(さらにいくつもの)片隅に
この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019)168分

この世界の(さらにいくつもの)片隅に監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代の「この世界の片隅に」
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔 音楽:コトリンゴ
アニメーション制作:MAPPA
出演:北條すず:のん、北條周作:細谷佳正、黒村晴美:稲葉菜月、黒村径子:尾身美詞、水原哲:小野大輔、浦野すみ:潘めぐみ、白木リン:岩井七世、北條円太郎:牛山茂、北條サン:新谷真弓、テルちゃん:花澤香菜、浦野十郎:小山剛志、浦野キセノ:津田真澄、駅の警官:澁谷天外

この世界の片隅に』(2016)より40分長いやつ。全然長いとは感じない極上レベルの作画アニメーション。日本のアニメーションでは描かれなかった日常芝居がふんだんで、音がなくても見応えあるし、目の保養になった。日常芝居描くのはアクションより何倍も大変だけどね。しかも戦時下なら尚更。北條家の玄関のシーンで、円太郎が下手にハケてくとき、足元を見るとちゃんと敷居を跨いでる。敷居は少し高いので組みになってる。歩きも多いんだけど、移動距離と歩幅と歩数合わせるの大変。ゆーーーーっくり歩くおばちゃんとか出てくる。

アリンコさんの描写も原作より忠実でリアル。これも作画が難しい。ちっちゃいから。動画の頃、師匠の原画で地面にツブツブが描いてあって、「このツブツブも動かすんですか?」って聞くと「アリだよ」って言われた。こんなん動画にできねーって思った。やったけど。ツブツブがリピートしてるだけじゃゴマが動いてるみたいに見えちゃう。これをアリンコさんが働いてる感じで描かなきゃなんないワケで。

リンさんのエピソードが増量されててよかった。リンさんの立ち振る舞いがいい。立ちポーズ、歩き、小走り、腰掛けてすずにもたれる。キャラクター・アニメーションてやつ。着物なんでしならせ方とか絶妙。桜の木の上で、すずさんにテルちゃんの紅入れを渡すと、桜の花びらがホロリと落ちて、すずさんはそのまま蓋をする。この瞬間、すずさんの記憶の器になる。「この世界に居場所はそうそうのうなりゃせんよ」
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tag : アニメーションWWII昭和海軍コメディコミック家族

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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