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『この世界の片隅に』うちを見つけてくれて

テアトル新宿
この世界の片隅に(2016)129分

この世界の片隅に監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代の「この世界の片隅に」
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔 音楽:コトリンゴ
アニメーション制作:MAPPA
出演:北條すず:のん、北條周作:細谷佳正、黒村晴美:稲葉菜月、黒村径子:尾身美詞、水原哲:小野大輔、浦野すみ:潘めぐみ、白木リン:岩井七世、北條円太郎:牛山茂、北條サン:新谷真弓、浦野十郎:小山剛志、浦野キセノ:津田真澄、駅の警官:澁谷天外

立ち見客いっぱい。こんなん久々やわ。前日に席とっといてよかったー。いい映画だった!日本の劇場アニメ見て泣いたのは『ちびっ子レミと名犬カピ』(1975)以来かも。すずさんはこまいのー。129分はアニメでは長尺だけど長いとは感じず。日本の『風が吹くとき』だ!このあと『仁義なき戦い』が待っとるけぇね。ちょっとどんくさいすずさんを通して戦時下の日常をおもしろエピソードを交えて淡々と描いてるだけなのに。すずさんは日常のすべてを受け入れてるのが健気でいい。

大きな事件は爆発事件くらい。右手を失って絵が描けなくなったのは見ててショックだったけど、春ちゃんの小さな命に比べたらね。すずさんが受け入れ難かったのは敗戦。その時だけはローアングルで大胆なレイアウトで感情が爆発する。入念なリサーチによる再現性は見事で、ソフトな画調も素晴らしい。対空砲の炸裂煙の色も初めて知った。些細なスケッチでもいいシーンが多くて、何度か涙が出た。能年ちゃんの吹替え力と3コマフルの動き。

登場人物はみんなよかった。北条家もいい人達でよかった。特にそのままのすずさんを受け入れる周平さん。あと遊郭のりんさん!すずさんからみても素敵な女性なんだろう。芝居も実にいい。この映画のキャラクターは原作の画風なのかもしれんけど、頭身が短くて手や足が大きめなので描きにくかったと思う。そこをカットによってはプロポーションを変えてるあたりが絶妙。冒頭が入って行きにくかったのと、エンドクレジットですずさんとりんさんのその後が描かれるんだが、絵が見辛かったのが惜しい。そしてコンテから欠番にした30分を加えた完成版が見たーい。

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tag : アニメーションWWII昭和海軍コメディコミック家族

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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