コミックも描く『エージェント・ウルトラ』

American Ultra(2015)96分

American Ultra脚本がジョン・ランディスの息子で『クロニクル』のマックス・ランディスなので観た。CIAの実験で過去の記憶を消され工作員化って、トレッド・ストーン計画みたいだが、実在したMKウルトラ計画の方。命を狙われて、スーパー工作員のスキルを覚醒させられる。『陰謀のセオリー』や『ボーン・アイデンティティー』でおなじみの展開。

ジェシーの演じたマイクは「ゾンビランド」のコロンバスと被る。ホームセンターで商品が武器って『イコライザー』かよ!フライパンで弾道変えて銃撃とか高度すぎ!K.スチュワートのフィービーかわいいな。指輪渡すタイミングが絶妙で涙が出た。このままバット・エンディングでもいいくらい。木と車の喩え話が裏返るのが面白い。出番少ないけどジョン・レグイザモが出てた。マイクが描いてたコミック「アポロ・エイプ」はエンドタイトルでアニマティック化。OPと合わせてここで見れるよ。

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tag : 近接戦 殺し屋 暗殺者 CIA スパイ アクション

削除シーンがポスターになった『ロッキー』

ロッキー
Rocky (1976) 119分

ロッキー監督:ジョン・G・アヴィルドセン 撮影:ジェームズ・グレイブ、ギャレット・ブラウン
出演:シルヴェスター・スタローン(羽佐間道夫)、タリア・シャイア(松金よね子)、バート・ヤング(富田耕生)、バージェス・メレディス(千葉耕市)、カール・ウェザース(内海賢二)

「シルベスター・スタローンです。『ロッキー』から24年がたちました」コメンタリーにスタローンはいないけど、シルベスター・スタローンが語る「ロッキー」っていうドキュメンタリーを収録。30分くらい。「ストーリーのキッカケはモハメド・アリ対チャック・ウェップナーの試合だった。3日で書き上げたんだ。銀行に106ドルしかなくて、エサ代にも困ってバトカスを手放すことも考えてた。ユナイトによる脚本買い取り額は36万ドルまで引き上げられたけど、ライアン・オニールかバート・レイノルズを主演させたがってた。貧乏には慣れてるから売るのは断念、自らの主演で低予算映画の選択をしたんだ。当初の脚本のロッキーは暗い男で、最期は試合放棄するようなヤツだったのさ。当初予定されたラストシーンは、試合後のロッキーがエイドリアンを探しに行き、合流した2人が歩き去る。このイメージがポスターになったんだ」

コメンタリーはジョン・G・アビルドセン監督、バート・ヤング、タリア・シャイア、カール・ウェザース、ギャレット・ブラウン、アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフの7人(個別収録)。
ロードワーク中にオレンジを受け取るシーンが好きなんだけど、これは映画の撮影と知らなかった人によるハプニング。偶然とは言え、いいショットだよね。寒さでステディカムが壊れて、トラックで撮影した。ステディカムと言えば、映画に使用されたのは「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「マラソンマン」に続いて3本め。開発者のギャレット・ブラウン自ら売り込んだそうで。おかげでフィラデルフィア美術館の名シーン「ロッキー・ステップ」が生まれた。このカット、本編ではズームインしてるけど、実際はズームバックで撮影した。つまり逆回し。クライマックスのアポロ戦でリングサイドに派手なストライプのシャツを着てキャメラを抱えてる男が映ってる。彼がギャレット・ブラウンだ」

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tag : フランチャイズ

WTCに恋した男『ザ・ウォーク』

The Walk
フィリップ・プティ本人(左)と、フィリップ・プティを演じているジョゼフ・ゴードン=レヴィット
The Walk(2015)132分

The Walkスピルバーグの『ブリッジ・オブ・スパイ』、ロン・ハワードの『白鯨との闘い』と巨匠による実話が続いたけど、これもゼメキスによる実話。1974年にWTCで綱渡りをしたフィリップ・プティによる著書『マン・オン・ワイヤー(雲に届くまで)』を映画化。でかいスクリーンで3Dで観るための映画として完成度が高い。思わず右目を瞑っちゃう瞬間があった!3Dの飛び出し感はすごかった。もちろん目の眩む奥行き感も。空中を自在に移動するキャメラはSolidTrackっていうリアルタイムトラッキングシステムの成果。でも決して見せ物映画じゃない。このドラマを語るには3Dが最適というゼメキスの思いが感じられる。

思うにロバート・ゼメキスはオレを喜ばせるにはどうしたらいいかわかってる。だから彼の映画でがっかりさせられたことはない。主人公視点で語られる中、他人の夢に付き合う仲間達も素晴らしい。このパフォーマンスは違法芸術なので、仲間を共犯者と呼ぶ。観客も共犯者として彼らと達成感を共有できるぞ。素晴らしい体験をさせてもらった。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットがんばった。フランス訛りもだけど、フィリップ・プティ本人の指導で綱渡りをマスター。クライマックスはもちろん綱渡りシーンで、落ちそうになったりしないけどなかなやめないし、警官は来るわカモメは来るわヘリは来るわで、ハラハラし通し。書類棚と呼ばれ不評だったWTCに命が吹き込まれて感極まる。「手をはさむなよ」
The Walk
実際のパフォーマンス(左)と、『ザ・ウォーク』のシーン

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tag : 実話

『白鯨との闘い』後の漂流記

In the Heart of the Sea(2015)122分

In the Heart of the Sea原題は原作の『復讐する海―捕鯨船エセックス号の悲劇』と同じく『In the Heart of the Sea』で、当初の邦題「白鯨のいた海」の方が内容的にしっくりくる。そりゃ『白鯨との闘い』の方がキャッチーだけどさ。

『スター・トレック』『パーフェクト・ストーム』から『ジョーズ』して『救命艇』って流れ。白鯨との闘いの映画じゃなく、巨大マッコウクジラに沈没させられた捕鯨船の船乗り達が漂流するサバイバル劇。メルヴィルが『白鯨』執筆前の取材で唯一の生存者から聞いた話になってる。エイハブ船長のモデルらしき人もちょっとだけ出てくる。

実話を元にしてるけど前作『ラッシュ/プライドと友情』ほど感動要素はなく、海洋アドベンチャー重視。長い漂流でみんな髭もじゃになってキャラの区別がしにくい。ダメダメ君の船長がしぶとくて成長してる。2Dで観たけど、3Dだと大迫力のはず。こーゆー映画こそ4DXやMX4Dで上映すべきなのに。

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tag : 実話 サバイバル

ロッキーと『クリード』

Creed(2015)133分

Creedワーナーのマークがバラけて飛んでニューラインのマークに合体w アポロの愛人の息子って説得力ないなあ。クリード役はヒューマントーチ。アポロを知らないエリート社員のクリードがプロボクサーを目指す動機が不明。懐かしのフィラデルフィア。ロッキーは「ロッキー」(1976)当時のミッキーの年になってる。

デビュー戦はステディカムで2R、1カット!レフェリー気分が味わえる。リバプールでのWBCライトヘビーのタイトルマッチ、王者コンランのキャラがイマイチ。「寝てろ、アドニス!もう立つんじゃねえっ、殺されちまうぞ!」最終ラウンドはさすがにド迫力だが「ロッキー」と同じ展開。涙はこぼれたが、焼き直し感は否めない。クリードはアポロにはなれんな。もっと感動できるかと思ったけど残念。ビアンカかわいいけど、難聴設定は?

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tag : フランチャイズ スピンオフ 続編

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プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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