時空スリラー「恐怖ノ黒電話」

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The Caller (2011) 92分
The Caller監督:マシュー・パークヒル
出演:ラシェル・ルフェーブル、スティーヴン・モイヤー、ローナ・レイヴァー、エド・クイン、ルイス・ガスマン

「私はメアリー。離婚調停中なんだけど、元夫は接近禁止命令が出てるのにストーキングをやめないのよ。あったまくる!そうそう、越してきたボロアパートなんだけど部屋に黒電話があって、今時携帯あるから使わないんだけど、ジリリリリってなるわけ。オカンかなって思ったら知らないオバちゃんの声がして、それが1979年のローズって人だって。頭おかしい人だと思ったわ。話し相手なんかしてるヒマないのに。そしたら写真が変わったり、文字が現れたり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「オーロラの彼方に」かってーの!」ほんとに過去のローズの仕業だったら気持ち悪い!黒電話の配線をはずしてやったわ。そしたらローズ、怒っちゃったみたいで…」

てことで、邦題で損してるけど、「ミステリーゾーン」っぽいSFスリラーの秀作。話がよくできてる。主演のメアリーは「アンダー・ザ・ドーム」のジュリアだった。

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tag : Sci-Fi ホラー

時空越えの名作「ある日どこかで」

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Somewhere in Time (1980) 103分

監督:ヤノット・シュワルツ 原作・脚本:リチャード・マシスン
音楽:ジョン・バリー 撮影:イシドア・マンコフスキー
出演:クリストファー・リーヴ(寺杣昌紀)、ジェーン・シーモア(田中敦子)、クリストファー・プラマー(有本欽隆)、テレサ・ライト(鳳芳野)、ビル・アーウィン(松岡文雄)

タイムトラベル映画の名作。35年たった今も世界中のファンに支持されているカルト・クラシック。コメンタリーはヤノット・シュワルツ単独で、解説のお手本のような満足の内容だった。演出プラン、演技、具体的な撮影方法、裏話、ストーリーテリングなどが豊富。コメンタリーとしては申し分ない情報量。いくつかメモ。

リチャードの名は原作者のリチャード・マシスンに由来。エリーズのモデルはモード・アダムス。マネージャーのロビンソンにもモデルがいる。
ユニバーサルは製作したがらなかったが、ヤノット・シュワルツが「ジョーズ2」をヒットさせた褒美として半分の予算400万ドルでGoサインを出した。
現在のシーンはコダック、過去のシーンはソフトなフジと2社のフィルムを使うことで色調を変えている。
思い出の曲は元々マーラーだったんだけど、映画のテイストに合わず、ジョン・バリーの提案でラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏」に変更した。
リチャードがエリーズの絵を初めてるシーン、絵は直前までクリストファー・リーヴに隠しておき、演技は「磁石に吸い寄せられるよう」にオーダー、光学処理で光を足した。
カメオの話。リチャードに出くわして驚くホテルの客はリチャード・マシスン。ちょっと出てみたかったんだって。
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リチャードがエリーズと会うのは1912年6月27日。その翌日の午後、リチャードとエリーズが散歩するシーンはドガやスーラなどの印象派タッチをイメージした。
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エリーズが舞台から告白するシーンは別撮りなのでクリストファー・リーヴでなくリチャード・マシスンに対して話している。
ホテルのテラスからのショット。手前にリチャード、はるか遠くにエリーズが見えるパンフォーカス、分割ジオプターレンズ(遠近両用のハーフ&ハーフ)を使用した。
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オプチカルじゃなく一発撮り。リチャードの背後の柱の左端がボケてるあたりが境目。リチャードが現実に戻る難しいショットで、エリーズが遠ざかるのもオプチカルではない。キャメラを引くことで周囲に映り込んでしまうスタジオは黒く塗りつぶした。
↓ネタバレ↓
リチャードは病気でなく焦がれ死にすることにした。キャメラが上がるのは幽体離脱のイメージ。あの世のシーンは1カットにしたかったが長過ぎるので2カットに分けた。
↑ネタバレ↑
続編の企画もあった。この映画はリチャードの視点で描かれてるけど、エリーズ視点もありだもんね、実現してほしかったなあ。

2000年に制作された64分のドキュメンタリー「Back to 'Somewhere in Time'」も収録。原作・脚本のR.マシスン、製作のS.サイモン、監督のJ.シュワルツ、撮影のI.マンコフスキー、音楽のJ.バリー、キャストのC.リーヴ、J.シーモア、C.プラマー、T.ライト、B.アーウィンなどが、それぞれの立場で当時を振り返ってるのが嬉しい。

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tag : Sci-Fi メイキング タイムトラベル 場所 カメオ 吹替え

間に合った「JAWS 19」

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」マーティーが行った2015年10月21日は「ジョーズ19」が公開されてるはずなのに、実際には4作目までしか存在しない。もうすぐ10月21日だよ?

そこで「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」30周年を記念して、ユニバーサルはフェイクトレーラーを作っちゃった。それがこの「JAWS 19」の予告編。

1作目からタイトルが次々に出る。「ジョーズ'87 復讐篇(Jaws: The Revenge)」までは公開済み。5作目以降はパロディになってる。これでギャップは埋まった。

tag : フランチャイズ

シネマライズ

シネマライズ渋谷
シネマライズが2016年の正月番組で閉館だと。シネマライズの前売り半券を並べてみた。ハズレがないと言うか、満足度の高いタイトルがほとんど。

1986年開館。初めて行ったのは翌年の「ブルー・ベルベット」かな。この頃はまだ1スクリーンだった。96年、2スクリーンになってミニ・シアターブーム到来。「トレイン・スポッティング」「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」「ビヨンド・ザ・マット」「アメリ」を観た。2004年に3スクリーン化されて「ロスト・イン・トランスレーション」「リボルバー」「レスラー」を観た。2010年に1スクリーンに戻ってからは行ってない。
2001年の8月、「ビヨンド・ザ・マット」を観に行ったらすげー行列でびっくりしたんだけど、ぜーーーんぶ「チアーズ!」の客だった。

tag : チケット

キングスマン

TOHOシネマズ新宿
Kingsman: The Secret Service(2015)129分

マーク・ミラー原作のコミック「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」の実写映画化。キングスマンは政府と関係なく活動するスパイ組織。その本部は仕立て屋の地下深くにあることから、リアルじゃなくて荒唐無稽な英国スパイ活劇。断じてコメディではない。しかも奇抜なストーリーライン。

コリン・ファースのガラハッドが主役かと思ったら、元同僚の息子エグジーをスパイに育てる話で、主役はエグジーの方。「リクルート」で言えばアル・パチーノとコリン・ファレルみたいな。原作で誘拐されるマーク・ハミルが、映画では誘拐される博士役。

マシュー・ボーン映画のアクションは相変わらずすげえ。ガラハッドが「マナーは人を作る」って、店で6人を倒すシーンは見事だが、教会で戦うシーンがめちゃくちゃ凄い。ほとんどカットを割らずに79人を殺して見せる。かなり複雑なシーンで見応え十分。両脚が斬鉄剣のガゼルがカッコイイ。極めつけは大量の頭部破裂が芸術的!こんなの初めて見た!日本が舞台になる続編が楽しみ。

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tag : スパイ アクション

TODAY
プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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