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1891年の『ウルフマン』

ウルフマン
The Wolfman (2010)102分 1.85 : 1

ウルフマン監督:ジョー・ジョンストン 脚本:アンドリュー・ケビン・ウォーカー、デビッド・セルフ
撮影:シェリー・ジョンソン 音楽:ダニー・エルフマン
VFX:フレームストア、MPC、DNEG
出演:ローレンス・タルボット / ウルフマン:ベニチオ・デル・トロ、ジョン・タルボット卿 / ウルフマン:アンソニー・ホプキンス、グエン・コンリフ:エミリー・ブラント、アバライン警部:ヒューゴ・ウィーヴィング、マレヴ:ジェラルディン・チャップリン、列車の老人:マックス・フォン・シドー、ジプシーの男:リック・ベイカー

こんなにオモロイのに客少なっ。監督がジョー・ジョンストンで、特殊メイクがリック・ベイカーで、音楽はダニー・エルフマン!最強トリオによるユニヴァーサルモンスター「狼男」の正統リメイクを観ないでどうする。東宝東和は井村屋とタイアップでウルフまん売ればよかったのに。

ウェアウルフじゃなくてウルフマンだからロン・チャニーJr.のように人型だけど、ハルクのような強靭さとウルヴァリンのような敏捷さと治癒力。プエルトリコの力石徹ことベニチオ・デルトロ、がんばった!トランスフォームは一部CGIだけどジョン・ランディス流で嬉しい。

白く光るユニヴァーサルアースから始まって、すべてのショットは絵画的な美しさ。ドッキリショットも織りまぜながらヴィクトリア朝の雰囲気たっぷりなホラー。満月じゃないと変身しないから、見せ場は月に1回しかないものの、変身すれば殺戮三昧。抉れる人体、内臓ボトボト、頭はふっとび手足はもげるので、USではR指定。

ロンドンの精神病院では狼化妄想ってことで、椅子に固定されたまま氷水に沈められるなど拷問治療されまくり。逃げ出してキングコングばりの大暴れ。奇しくも「シャーロック・ホームズ」と同じ1891年なのに、タワーブリッジ完成してた…。

チャッツワース・ハウスでの父子対決はどう猛な肉弾戦で室内版「サンダ対ガイラ」の構図で、これこそかぶりつき合戦。R.ベイカーは殺されるジプシー役で出演。尺は102分と短めだけどディレクターズカットは16分長い。

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tag : リメイクホラーロンドンファンタジークリーチャー病院

『恋愛適齢期』

恋愛適齢期
Something's Gotta Give (2003) 128分 1.85 : 1

恋愛適齢期監督・脚本:ナンシー・メイヤーズ
撮影:ミヒャエル・バルハウス 音楽:ハンス・ジマー
出演:エリカ・ジェーン・バリー:ダイアン・キートン(松岡洋子)、ハリー・サンボーン:ジャック・ニコルソン(勝部演之)、ゾーイ・バリー:フランシス・マクドーマンド(藤生聖子)、ジュリアン・マーサー:キアヌ・リーヴス(山野井仁)、マリン・バリー:アマンダ・ピート(加藤ゆう子)、レオ・ホフマン:ジョン・ファヴロー(桜井敏治)、デヴィッド・クライン:ポール・マイケル・グレイザー(有本欽隆)

よくできたコメディだった。笑えるし、あったかい。D.キートンも J.ニコルソンもかわいかった。ジャックのケツ、ダイアンの全裸。老眼鏡、パリ、バラ色の人生。さすがはナンシー・マイヤーズ。キアヌはちょっとキモチ悪い。D.キートンの声はジェインウェイ、いい感じだった。スタさんが出とった。特典の削除シーンはジャックが歌うシーンだけなんだけど、これがすんごいよかった。カンペみながらフランス語で。泣ける。もったいない-。

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tag : コメディドラマ病院

『バッタ君町に行く』

バッタ君町に行く
Mr.Bug Goes to Town (1941)78分 1.37 : 1

battakun-pos.jpg製作:マックス・フライシャー
監督:デイブ・フライシャー
脚本:デイブ・フライシャー、ダン・ゴードン、テッド・ピアース、イサドア・スパーバー
作画監督:ウィラード・ボウスキー、シェーマス・カルヘイン、H・C・エリソン、トーマス・ジョンソン、グラハム・プレイス、スタン・カッキンバッシュ、デヴィッド・テンドラー、マイロン・ウォードマン
撮影:チャールズ・シェットラー 音楽スーパーバイザー:ルー・フライシャー
音楽:リー・ハーライン、ホーギー・カーマイケル、サミー・ティンバーグ
制作:フライシャー・スタジオ
出演:ホピティ:スタン・フリード、ハニー:ポーリン・ロス、ミスター・バンブル:ジャック・マーサー、セス・レディバグ:マージー・ハインツ、ナレーション:グイン・ウィリアムズ

すげーすげー!すばらしー!ボヨボヨボヨボ~イ♪吹替え版収録してほしかったなー。

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tag : アニメーションクラシックコメディNY

『シャッター アイランド』

シャッター アイランド
Shutter Island (2010)138分 2.39 : 1

シャッター アイランド監督:マーティン・スコセッシ 脚本:レータ・カログリディス
原作:デニス・ルヘイン
撮影:ロバート・リチャードソン 音楽:ロビー・ロバートソン
VFX:The Basement、Legacy Effects、Syndicate、New Deal Studios
出演:テディ・ダニエルズ:レオナルド・ディカプリオ、チャック・オール:マーク・ラファロ、ジョン・コーリー医師:ベン・キングスレー、ドロレス・シャナル:ミシェル・ウィリアムズ、イチェル・ソランド:エミリー・モーティマー、ジェレミア・ナーリング医師:マックス・フォン・シドー、ジョージ・ノイス:ジャッキー・アール・ヘイリー、アンドリュー・リーディス:イライアス・コティーズ、エセル・バートン:パトリシア・クラークソン

絶壁に囲まれた孤島にある精神障害犯罪者を収容する病院って設定がそそる。本編前「映画泥棒」の代わりに錯視図が出て「脳は都合のいいように解釈します」なんて注意が。超吹替版でなく字幕版にしたけど、謎解きというよりトラウマの話なので十分だったな。Ghostをゾンビって訳してたけど…。

連邦保安官が島に向かう船上で、誰だよお前みたいなパートナー登場。こいつが物語の鍵を握るに違いない。てことで相棒に注目。2人でタバコ吸ってると目前に島がドーン!と。富士急ハイランドよりシャッターアイランドだよな、不気味でいい感じ。施設は怪しさたっぷり!ジメ~っとした雰囲気。さあ捜査だ、探検だ!

そんなこったろーと思ったっていう真相は延々と説明があるので、もしかしたらひっくり返してくれるかもって期待したけどそのまんま後味悪く終わる。それでも、マーティの見事な映像とホラーっぽい演出には惹きつけられっぱなし。上陸してぐんぐん入っていくカメラ、夢、ハリケーン、迷宮のようなC塔、断崖、灯台、ロールしないエンドタイトル。47番目は誰だっけ?

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tag : FBI病院ツイストミステリースリラー

『テラビシアにかける橋』

テラビシアにかける橋
Bridge to Terabithia (2007)95分 1.85 : 1

テラビシアにかける橋監督:ガボア・クスポ 脚本:ジェフ・ストックウェル、デヴィッド・L・パターソン
原作:キャサリン・パターソン「テラビシアにかける橋
撮影:マイケル・チャップマン 音楽:アーロン・ジグマン
VFX:Wētā FX
出演:ジェス・アーロンズ:ジョシュ・ハッチャーソン(浅野まゆみ)、レスリー・バーク:アナソフィア・ロブ(廣瀬仁美)、エドマンズ先生:ズーイー・デシャネル(田村聖子)、ジャック・アーロンズ:ロバート・パトリック(谷昌樹)、メイベル・アーロンズ:ベイリー・マディソン(松元恵)、メリー・アーロンズ:ケイト・バトラー(一城みゆ希)

児童文学二度目の映画化。「ナルニア」よりずっといい。泣けた。現実と向き合うことができてこそ、想像や創造ができる。ええ話だ。アンナソフィアちゃん、かわいい~。2 人だけの魔法の国。オヤジは R.パトリック、こーゆーええ役もできるんだねえ。監督のガボア・クスポはアニメーター出身で、この映画が50歳にして実写初監督作。撮影はスコセッシの盟友マイケル・チャップマン最後の仕事だし、VFX は WETA デジタルだし。吹替え版も収録。


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tag : ファンタジー子供異世界冒険

『ホリデイ』

ホリデイ
The Holiday (2005)135分 1.85 : 1

ホリデイ監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
撮影:ディーン・カンディ 音楽:ハンス・ジマー
出演:アマンダ:キャメロン・ディアス(朴璐美)、アイリス:ケイト・ウィンスレット(林真里花)、グレアム:ジュード・ロウ(鉄野正豊)、マイルズ:ジャック・ブラック(小森創介)、アーサー:イーライ・ウォラック(永井一郎)、イーサン:エドワード・バーンズ(吉見一豊)、ジャスパー:ルーファス・シーウェル(森田順平)

TV で途中から見てよさげだったんで、ちゃんと見たいと思って買ったんだが、やっぱよかった。これはイイ映画だ。シナリオがめちゃめちゃいい、というか巧い。2.5 倍泣ける。カメオの D.ホフマンは、偶然撮影現場に居合わせて出演してしまったというリアルカメオ。

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tag : コメディクリスマスロンドンLA

『第9地区』

第9地区
District 9 (2009)111分 1.85 : 1

第9地区g監督:ニール・ブロムカンプ 脚本:ニール・ブロムカンプ、テリー・タッチェル
製作 ピーター・ジャクソン、キャロリン・カニンガム
撮影:トレント・オパロッチ 音楽:クリントン・ショーター
VFX:Image Engine Design、The Embassy、Wētā FX
出演:ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ:シャールト・コプリー、クーバス大佐:デヴィッド・ジェームズ、クリストファー・ジョンソン:ジェイソン・コープ、タニア・ファン・デ・メルヴェ:ヴァネッサ・ハイウッド

映画史に残るエイリアン映画。製作費は「アバター」の1/8。それでも3000万ドル。ピータ-・ジャクソンの会社で制作したので、VFXはWETAだけど、ほとんどが「アバター」にかかりっきりだったんで、ニュージーランドの小規模な会社が参加。異星人にシャレでブラをつけてみたら「オモロイ」ってことになったのかもしれない。

ピーター・ジャクソンは、1979年生まれの新人ニール・ブロムカンプに映画版『Halo』を監督させる予定だった。ところがこのプロジェクトはポシャってしまう。代わりに、ブロムカンプが2005年に作った6分の短編『Alive in Joburg』を映画化することになったそうだ。


District 9この短編を、P.ジャクソンのプロデュースで自ら長編映画化したのが『第9地区』。会社に忠実なマジメくんが、異星人化で立場逆転、狩られる側でヒーローになる見事なドラマがモックメンタリーで描かれる。

軍を持つ企業による統治と排除、大量のヘリ、軍人魂の鬼大佐、異星人に同化する主人公。でも「アバター」以上の満足感。だって、Prawnsは生命体8472をより醜悪化したルックスで、嫌悪感あって理想的だし、人間には使えない異星人のデカイ銃器、南アフリカ製の銃器たち(ダネルNTW-20対物ライフル、CR-21突撃銃、PAW-20グレネードランチャー)、銃撃戦で飛び散る血しぶき、ブッ壊れるまで戦うバトルスーツが観られる!黒い液体はマクガフィン。差別描写にも共感できるし、ギャングも嬉しい。こうでなくっちゃ。

モックメンタリーとしての完成度も高くて楽しく、リアル度200%。ドキュメンタリー素材として見慣れたスタイルでの引用は状況を伝え、インタビューは物語に深みをプラス。世界的事件なのに、他国や政府の描写を省いたのもアウターリミッツなSFぽくまとまった。

主人公ヴィカスを演じたのは素人とは思えない見事な演技っぷり。クリストファー親子と深まる親交。第10地区で待ってるよ。DVDの特典も楽しみ。

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tag : Sci-Fi宇宙船エイリアンアクションリメイク

『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』のカメオ

ホット・ファズ
Hot Fuzz (2007)120分 2.39 : 1

ホット・ファズ監督:エドガー・ライト 脚本:エドガー・ライト、サイモン・ペッグ
撮影:ジェス・ホール 音楽:デヴィッド・アーノルド
VFX:DNEG
出演:ニコラス・エンジェル巡査部長:サイモン・ペッグ(横島亘)、ダニー・バターマン巡査:ニック・フロスト(茶風林)、フランク・バターマン警部補:ジム・ブロードベンド(西村知道)、サイモン・スキナー:アンディ・ワインライト刑事:ティモシー・ダルトン(土師孝也)、パディ・コンシダイン(鈴木貴征)、ケネス警部:ビル・ナイ(野沢那智)

俺も公開嘆願サイトで署名したので劇場で観てきた。「ショーン・オブ・ザ・デッド」ほどは笑えんかったけど、それでもオモロかったし、話も作り込んであった。ラスト30分がスゴイ。街の銃撃戦に続いて、スーパーでの銃撃戦は盛り上がって満足。ジェリコ941とベレッタM92の二丁で撃ちまくり、笑いもあり。いいとこで出てくる白鳥がオイシイ。

主役コンビの吹替えは『ショーン・オブ・ザ・デッド』と同じ。コメンタリはエドガー・ライトとサイモン・ペッグが和気藹々で楽しい。特典のストーリーボードは本編に付随。まとめて見れたらよかった。コメディなので、NG シーンも多い。未使用シーンにはギレルモ・デルトロから削った方がいいとアドバイスされたギャグもあった。パラパラアニメも面白いよ。

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tag : カメオオマージュ警察コメディアクション

『アーマード 武装地帯』

アーマード 武装地帯g
Armored (2009)87分 2.35 : 1

アーマード 武装地帯監督:ニムロッド・アーントル 脚本:ジェームズ・V・シンプソン
撮影:アンジェイ・セクラ 音楽:ジョン・マーフィ
出演:マイク:マット・ディロン、クイン: ジャン・レノ、ベインズ:ローレンス・フィッシュバーン、パーマー:アマウリー・ノラスコ、ジェイク:マイロ・ヴィンティミリア、ドブス:スキート・ウールリッチ、タイ:ハケット - コロンバス・ショート、ダンカン・アシュクロフト:フレッド・ウォード(、ジミー・ハケット:アンドレ・ジャマル・キニー

サム・ライミ製作のクライム・アクション。警備会社イーグル・シールド社の第12班、M.ディロン率いるモーフィアス、レオン、スクレ、ピーター・ペトレリの豪華チームが、現金4200万ドルを輸送してそのまま強奪しちゃう作戦。元軍人の新人くんも仲間にしたぜ。主役はどうやらこの新人くん。児童保護局のオバちゃんがちょこっと出る以外は男ばっかし(しかも髭面!)そして2台の現金輸送車!

計画がちょっとしたことで狂って、どんどんドツボにはまってくってパターンは結構好き。銃撃戦はないけど、こじんまりとした中で楽しませてくれる上、尺も短いので飽きない。新人くんが輸送車に立て籠もってからは、ドアのヒンジ外し作業を延々やったり、わざわざ弟を連れてきたりして。時間ないのに悠長な作戦で、余計にイライラ、もするけど緊迫する。

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tag : クライム強盗銃撃戦アクションスリラーチーム

プロフィール

A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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