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1891年の『シャーロック・ホームズ』

シャーロック・ホームズ
Sherlock Holmes (2009)128分 1.85 : 1

シャーロック・ホームズ監督:ガイ・リッチー
脚本:マイケル・ロバート・ジョンソン、アンソニー・ペッカム、サイモン・キンバーグ
原案:ライオネル・ウィグラム、マイケル・ロバート・ジョンソン
原作:アーサー・コナン・ドイル
撮影:フィリップ・ルースロ 音楽:ハンス・ジマー
VFX:The Visual Effects Company、DNEG、フレームストア
出演:シャーロック・ホームズ:ロバート・ダウニー・Jr、ジョン・ワトソン医師:ジュード・ロウ、ブラックウッド卿:マーク・ストロング、アイリーン・アドラー:レイチェル・マクアダムス、レストレード警部:エディ・マーサン、ハドスン夫人:ジェラルディン・ジェームズ

頭脳明晰なんだけど品がなくて小汚くて野性的なホームズは異色すぎ。格闘はめちゃくちゃ素早くKOしちゃうので、直前に手順と効果をゆっくり見せてくれる。

アブダクションはCSIシリーズとかでお馴染みの見せ方。推理よりも派手なアクション重視。話は大して面白くないけど、アクションヒーローなんで退屈はしない。

冒頭、テムズ川に建設中のタワーブリッジが見えるんだが、これがクライマックスの舞台とは心憎い。タワーブリッジの建設は1886~94年。お話は1891年だからピッタリなるほど。でもこの時点でモリアーティー教授は存在を匂わせるだけ。

ブラックウッド卿、迫力あるけど日本だったら黒木さん。でかいドレッジャーはエル・ヒガンテだー(WWFのクルガン)、『300』に続いての映画出演。エンドタイトルのハーモニーはカッコよかった。

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tag : クライムロンドン冒険ミステリーアクション

2004年の『ハート・ロッカー』

ハート・ロッカー
The Hurt Locker (2008)131分 1.85 : 1

ハート・ロッカー監督:キャスリン・ビグロー、脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド 音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
VFX:Company 3
出演:ウィリアム・ジェームズ一等軍曹:ジェレミー・レナー、J・T・サンボーン三等軍曹:アンソニー・マッキー(、オーウェン・エルドリッジ特技兵 - ブライアン・ジェラティ、マット・トンプソン二等軍曹:ガイ・ピアース、ジョン・ケンブリッジ軍医中佐:クリスチャン・カマルゴ、PMC分隊長:レイフ・ファインズ、リード大佐:デヴィッド・モース、コニー・ジェームズ:エヴァンジェリン・リリー

流行の16ミリ手持ち自然光撮影、キヤノンのレンズは観客目線。使ったカメラはAaton A-MinimaとAaton XTR Prod。あと、スーパースロー用でPhantom HD。

爆発物処理チームの日常を描いてて、物語はない。ほんっとに戦場での日常描写とお仕事紹介。うまく処置できることが多いけど、そうじゃないこともある。ブラボー中隊エピソード集。使い込まれたM4がシブい。スコープビューのリアルさに感心。

主人公はかなり無謀。命懸けなんだから規律なんか守ってらんないよね。でもチームとしては困り者。緑の対爆スーツ着て爆破したり無効化したり、このスリルは中毒になる。"War is a drug." 誰が民間人なのかわかんない状況、気が抜けない。

面白いのは意外にも狙撃戦。バレットM82の弾丸に血がこびりついてジャムったり、日が暮れるまで動かなかったり。爆弾処理のエキスパートはスポッターもこなすし、ジュースも飲ませる。敵狙撃手と向き合う緊張。「6時の方向に何か動いた」「まかせる」だって動けないんだもん。 G.ピアース、D.モース、R.ファインズはカメオじゃなくチョイ役。ハンビーを車と訳すのはやめてほしい。

9時30分の回で観てきた。朝イチだからかすいてたんだけど、終わった頃にはロビーに人がわんさか。昼の回は立ち見だと。もしかして作品賞とったんで客が殺到したんかな?と思ったが、うちに帰った時点ではまだ発表されてなかった。結局、作品賞・監督賞他6部門で受賞。よかったね。ジム・キャメロンはキャス・ビグロウに「プラトゥーンのイラク戦争版になるよ」と言ったそうだが、その通りになった。バジェットは「アバター」の1/20。

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tag : 戦場オスカーパニックスリラー

『コララインとボタンの魔女 3D』

コララインとボタンの魔女 3D
Coraline (2009)100分 1.85 : 1

コララインとボタンの魔女 3D監督・脚本・プロダクションデザイン:ヘンリー・セリック
原作:ニール・ゲイマン「コララインとボタンの魔女
撮影:ピート・コザチク 音楽:ブリュノ・クーレ
コンセプトアート:上杉忠弘
出演者:コラライン:ダコタ・ファニング、メル・ジョーンズ:テリー・ハッチャー、チャーリー・ジョーンズ:ジョン・ホッジマン、黒猫:キース・デイヴィッド、ワイビー:ロバート・ベイリー・Jr

通常の予告が流れた後で、「3Dメガネをおかけください」っていう、TOHOシネマズのスタッフがメガネの確認やアジャスタの使い方を説明する3D映像。以下、「トイストーリー3D」「アリス3D」と3D版の予告が続く。そして「No More 映画泥棒」~「コラライン3D」本編なんだが、映画泥棒は2Dだった。はさむんなら映画泥棒も3D版作れっての。

「コラライン」は吹替えで観たかったんだが朝1回だけだったんで、字幕で観たんだが、これが読みにくかった。平成角ゴシックみたいなフォントは立体視に向いてない。ボールドにするか、R7でいいのに。しかもちっせえし、白バックだとさっぱり読めん。

モデルアニメとしては最高水準だった。2K打ちですげえスムーズ。よく動かしてる。たまーに3K打ちが紛れてるのが目にひっかかる。顔のパーツが2分割できるようになってて、口元の表情が豊か。パーツの境界線は後処理のCGで消してあった。

暗いXpanDと読みにくい字幕は最悪な組み合わせ。2D版でいいのに、2,100円も払って3D版観なきゃならんとは。でもストップモーション初のデジタル3D撮影だし。使ったカメラはNikon D80、MegaPlus EC11000、Red One。ストーリーボードはCintiqで描かれてる。

キャラクターの個性が、2コマ打ちのスムーズな動きと、顔面分割で作った豊かな表情で表現されてて、ストップモーションとしては恐ろしくクオリティ高い。いくつかのショットでの3コマ打ちが、目に引っかかってギコチなかったほど。3D的な演出は意欲的だけど、2D版を観たかった。この世界観に3Dは合うんだけど、色彩を犠牲にしてまでもってのはどうよ。

ピンクのアパートにヘンなやつら。キャロラインじゃなくてコララインが現実とパラレルを行ったり来たり。ちっさいドアが鏡だったら「Dr.パルナサスの鏡」じゃん。あっちの世界は魅力的なの。実は現実もあっちもかなりヘンなんだけど楽しい。ダークさ加減が絶妙だな。原作がN.ゲイマンてことで「ミラーマスク」とも似てる。ワイビーがよかった。

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tag : 3Dアニメーション魔女ファンタジー

1994年の『インビクタス/負けざる者たち』

インビクタス/負けざる者たち
Invictus (2009)134分 2.39 : 1

インビクタス/負けざる者たち監督:クリント・イーストウッド、脚本:アンソニー・ペッカム
原作:ジョン・カーリン「Playing the Enemy: Nelson Mandela and the Game That Made a Nation」
撮影:トム・スターン 音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
出演:ネルソン・マンデラ:モーガン・フリーマン、フランソワ・ピナール:マット・デイモン、ジェイソン・シャバララ:トニー・キゴロギ、リンガ・ムーンサミ:パトリック・モフォケン、ヘンドリック・ボーイェンズ:マット・スターン

お馴染みのネルソン・マンデラが釈放されるニュース映像、映ってるのは実はモーガン・フリーマン!さすが本人公認のマディバ様、見事なマンデラ大統領の誕生。

アパルトヘイト撤廃で南アフリカの新時代を託した、緑と金のスプリングボクス。民族の縮図を護衛チームで見せている点は見事。護衛チームが仲良くなっていくわけだ!そして運命の1995年6月24日のラグビーワールドカップ決勝、ニュージーランド戦の再現!緻密な音響デザインもあって、スタジアムにいるような感覚。オ~レ~、オレオレオレ~!優勝して南アフリカ中が歓喜する。まるでその場に居合わせたような感動!

クリントの演出はストレートでわかりやすい。そうそう、クライマックス以外にもいいシーンも多い。中でもチームが黒人の子供達にラグビー指導するシーン、マンデラが収監されてたあまりにも狭い独房をマットが訪れるシーンが好きだな。

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tag : 実話人種差別チーム

プロフィール

A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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