fc2ブログ

『アバター』3D

アバター
Avatar (2009)162分 1.78 : 1

アバター監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:マウロ・フィオーレ 音楽:ジェームズ・ホーナー
VFX:WETAデジタル、ILM、フレームストア、プライム・フォーカス、ローラVFX、ルック!
出演:ジェイク・サリー:サム・ワーシントン、ネイティリ:ゾーイ・サルダナ、グレイス・オーガスティン博士:シガニー・ウィーバー、マイルズ・クオリッチ:スティーヴン・ラング、トゥルーディ・チャコン:ミシェル・ロドリゲス、パーカー・セルフリッジ:ジョヴァンニ・リビシ、ノーム・スペルマン:ジョエル・デヴィッド・ムーア、マックス・パテル博士:ディリープ・ラオ、ツーテイ:ラズ・アロンソエイトゥカン:ウェス・ステュディ

Dolby 3D/字幕版で観た。字幕はセンターだけどナヴィ語だけ右端に出て、これがブレて読みにくい。3D効果は期待したほどじゃなかった。PACE Fusion 3-Dで撮ったライブアクションはともかく、ほとんどがCGIアニメーションだし3Dでなくてもいい。アニメの「ポーラー・エクスプレス(IMAX 3D)」「ベオウルフ(Dolby 3D)」「ボルト(XpanD 3D)」は3Dで観てよかったと思ったんだけどな。キャメロンはこれまで「T2:3-D」や「タイタニックの秘密(IMAX 3D)」を監督してて、3Dへのこだわりは深い。劇場選びについては後述。

パフォーマンス・キャプチャーはよかった。CGIキャラは完璧、さすがはWETA。S.ウィンストン・スタジオやILMも参加してるのにデジタル・ドメインが関わってないんだよね…、お気の毒。

話は「ポカホンタス」で、予想通りに展開するけど、そんなん観たくねーよって、かったるいシーンが多かった。ビジュアル的には新鮮みに欠ける。特にパンドラの美しさがわざとらしいし、生物もデザインがクドイというか、作り込みすぎで萎える。キャメロンは海月みたいなヒラヒラするもんが好きらしく、「アビス」の延長みたいな。S.ウィーバーの件もいらん。一方で、待ってました!ってゆー萌えシーンも用意してくれてるのが泣けた。鳥を駆るネイティリのポーズ。ジェイクのスピーチで結束する先住民。出演したかった。マグカップが似合うスティーブン・ラングの大佐。M.ロドリゲスのSA-2パイロットも大活躍。ガンシップ編隊の中央にどでかいバルキリー!立ち上がるエイワ。AMPをぶっとばすサイ、AT-99に群がるトリ!空中戦はダイナミックで壮観。ギャラクティカ的ショットもあって萌える。地上戦は、血しぶきがないのと排莢表現が違和感あった。C-21ガンシップのカーゴ・ベイで人間と戦う族長みたいのをもっと観たかった。AMP内の大佐はCG丸出しで萎える。ジェイクのログエントリーは全部で98。

「アバター」は1回目は新宿バルト9で、Dolby Digital 3D(字幕)でメガネはXpanDで観たわけだけど、「アバター」観るならどの劇場でどの上映を選ぶか?が問題だ。そりゃIMAX 3Dで観るのがイチバンなんだけど…

続きを読む

tag : 3D戦場宇宙船ロボSci-Fi侵略兵士異世界

『カールじいさんの空飛ぶ家』

カールじいさんの空飛ぶ家
UP (2009)96分 1.85 : 1

UP監督:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン
脚本:ボブ・ピーターソン、ロニー・デル・カルメン
音楽:マイケル・ジアッキーノ
出演:カール・フレドリクセン(飯塚昭三)、チャールズ・F・マンツ(大木民夫)、ラッセル・キム(立川大樹)、ダグ(松本保典)、ベータ(檀臣幸)、ガンマ(高木渉)、アルファ(大塚芳忠)、トム(楠見尚己)

ピクサー初のディズニーデジタル3D。3Dなんで字幕より吹き替えを選んだけど、残念ながら3Dで見る意味はない。家が浮き上がるまででおなかいっぱい、ここで終わっていい。そもそもカールじいさんじゃなくてフレドリクセンさんじゃん。「グラン・トリノ」のクリントみたいに「ウォルトと呼ぶな」とは言われないけど、劇中では誰も「カールじいさん」とは呼ばない。だから「フレドリクセンさんの空飛ぶ家」が正しい。
空飛ぶ家は長い期間かけて作るんかと思ったら、一晩で作ってやんの。往時もクライマックスも空を飛んでいる感じがしない。ただ浮いてるだけ。□と○が家をひっぱって延々歩くだけなのも退屈。ジイサンが超人すぎるし、他のキャラはみんな下品。ピクサーにしては珍しくハズレ。老けていく様子をネクタイの柄で表現したのはいいアイデアだね。
同時上映の短編「晴れ ときどき くもり」も3D上映だけど制作は 2D。コウノトリが運ぶ赤ちゃんは雲が製造するって妄想話。舞台を空にしたのは楽しとるな。キャラは「は!」「お!」しか言わなくて、同じような芝居の繰り返し。意外性も薄し、短編としては平凡な内容だった。

続きを読む

tag : 3Dアニメーションオスカー老人冒険ファンタジー

1933年の『パブリック・エネミーズ』

パブリック・エネミーズ
Public Enemies (2009)141分 2.35 : 1

パブリック・エネミーズ監督:マイケル・マン 脚本:ロナン・ベネット、アン・ビダーマン、マイケル・マン
原作:ブライアン・バーロウ
撮影:ダンテ・スピノッティ 音楽:エリオット・ゴールデンサール
出演:ジョン・デリンジャー:ジョニー・デップ、メルヴィン・パーヴィス捜査官:クリスチャン・ベール、ビリー・フレシェット:マリオン・コティヤール、J・エドガー・フーヴァー長官:ビリー・クラダップ、ホーマー・ヴァン・メーター:スティーヴン・ドーフ、チャールズ・ウィンステッド捜査官:スティーヴン・ラング、レッド:ジェイソン・クラーク、ピート:デビッド・ウェナム“ベビーフェイス:スティーヴン・グレアム、ウォルター・ディートリッヒ:ジェームズ・ルッソ

マイケル・マン得意の実録もの大歓迎。ジョン・デリンジャーと言えば、ウォーレン・オーツなんだが。東宝特撮でお馴染みのニック・アダムスも演ってるんだよね。ジョニデのジョニーは、沈着冷静でカリスマ性もあってカッコイイ。ジョニデとクリベの関係は『ヒート』のパチーノとデ・ニーロを思わせるし、映画全体の流れもよく似てる。盗むのは銀行の金で、一般人からは盗らないあたりも。銃撃戦も様々なバリエーションで満足。

赤いドレスの女と共に、映画好きのジョニーが観てたのは、C.ゲイブルの『男の世界』。ゲイブル見てニヤリのジョニー。そういえば似てる。有名な映画館前での射殺シーンは見応え十分。殺る気満々のGメンがジョニーを背後から狙っているとき、ジョニーに睨まれてひるむあたりがピークかな。S.ドーフ、久々に見たな。マリオン・コティヤールよかったなー、最後の最後まで。パーヴィスの部下役で『CSI:マイアミ』のスピードルが出とった。

続きを読む

tag : 実話FBIクライム銃撃戦

『2012』

2012g
2012 (2009)158分 2.39 : 1

2012監督:ローランド・エメリッヒ 脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
撮影:ディーン・セムラー 音楽:ハラルド・クローサー、トーマス・ワンダー
VFX:DNEG、CIS Hollywood、Sony Pictures Imageworks, Digital Domain、Hydraulx、Scanline VFX、UPP、New Deal Studios,
出演:ジャクソン・カーティス:ジョン・キューザック、ケイト・カーティス:アマンダ・ピート、トーマス・ウィルソン大統領:ダニー・グローヴァー、ローラ・ウィルソン:タンディ・ニュートン、カール・アンハイザーオリヴァー・プラット、エイドリアン・ヘルムズリー博士:キウェテル・イジョフォー、チャーリー・フロスト:ウディ・ハレルソン、トニー・デルガット:ジョージ・シーガル

G.パル好きなエメやんが、『ID4』で『宇宙戦争』やったから、今度は「地球最後の日」かと思ったが、、、なんと、実写版小松崎茂だった。地殻変動で崩壊する都市、降り注ぐ火山弾、津波に乗って空母J.F.ケネディがワシントンに突っ込んできたり(甲板からパラパラこぼれる艦載機たち!)、超巨大なノアの箱舟メカ…どれもこれも小松崎茂画伯が80年代初期に描いた世界大終末シリーズそのもの。絶対画集見たよね?

そんなワケで、スピルバーグもマイケル・ベイもアーウィン・アレンも円谷英二もビックリの、究極のデザスター大傑作!ドルビーデジタルシネマで観たので、でかい高解像度画面と大音響サラウンドのド迫力。VFXのスケール感がバッチリで、崩落、損壊、瓦礫、破片、噴煙、津波が堪能できた。終末ガイドは主人公一行様。リムジン→軽飛行機→アントノフと乗り継ぐことで崩壊の規模が拡大していく見せ方がうまい。しかも常にキャメラを移動させて臨場感もたっぷり。

エアフォースワンやハインドも嬉しいが、アントノフには大喜びした。箱舟の巨大ドックも超カッコイイ。また「ポセイドン・アドベンチャー」やってるし。キャラもそれぞれ見せ場があってよかった。帽子好きっ子ちゃんや狆はカワイイし、ドクター・フロックス素顔だし。バジェット2億ドル。狂気のDJ、W.ハレルソンの終末アニメはFlashでしょ、オモロすぎる~。

デザスタームービーでは劇中、災害のプロセスや被害のシミュレーションをCGアニメなんかで説明するシーンは定番だよね。会議室や対策本部なんかのスクリーンに映して、学者が解説したりなんかして。
「2012」でそれに相当するのが、W.ハレルソン演じるDJがブログで公開してるチープな手作りFlashアニメなの。いいアイデアだと思った。

続きを読む

tag : 類似航空機Flashデザスター脱出冒険

1982年の『戦場でワルツを』

戦場でワルツを
Waltz With Bashir / Vals Im Bashir (2008)90分 1.85 : 1

戦場でワルツを監督・脚本:アリ・フォルマン
音楽:マックス・リヒター
出演:アリ・フォルマン:本人、ボアズ・レイン=バスキーラ:ミキ・レオン、オーリ・シヴァン:本人、カルミ・クナアン:イェヘズケル・ラザロフ、ロニー・ダヤグ:本人、シュムエル・フレンケル:本人、ザハヴァ・ソロモン:本人、ロン・ベン=イシャイ:本人、ドロール・ハラジ:本人

監督自らが友人らへの取材によって、イスラエルのレバノン侵攻の記憶を辿る構成。証言者とその回想をFlashアニメで描いた小規模なイスラエル作品。今年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされたが、「おくりびと」に負けた。それでもFlashアニメとしては快挙だし、Flash映画を全世界に知らしめた功績は大きい。戦争ドキュメンタリーアニメって言うとアニメンタリー決断か?冒頭の犬の群れはホルスだな。以降の本編の動きのほとんどはトゥイーンばっかしで味気ない。アニメというよりモーションイラスト。イキイキと動くキャラクターアニメではなく、淡々としたアートアニメ。アニメ技術は高くないけど、ベタとBLカゲのクッキリした絵柄によって、監督の主観が明確に伝わるからか、海外ではやたら評価が高い。

90分の尺で総制作費は170万ドル、実写でやったら莫大な金がかかっちゃうね。予めビデオ撮影はしてるけど、R.リンクレイター作品みたいにトレスはしてないとのこと。背景に加工した写真を使ってたりはした。絵にしたぶん、リアリズムや情報量が減ってかったるいので何度も観たい映画ではない。ラストシーンは実写なんだが、やっぱ、生の映像の持つパワーはスゴイ。USはR指定。日本はPG-12。

続きを読む

tag : 実話アニメーション戦場ドキュメンタリーFlash1980s

プロフィール

A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

最新記事
カテゴリ
タグ
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ