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『グラン・トリノ』

ウォルト・コワルスキー
Gran Torino (2008) 116分

Gran Torino監督:クリント・イーストウッド 脚本:ニック・シェンク
撮影:トム・スターン 音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
出演:ウォルト・コワルスキー:クリント・イーストウッド、タオ・ロー:ビー・ヴァン(細谷佳正)、スー・ロー:アーニー・ハー(小笠原亜里沙)、ヤノビッチ神父:クリストファー・カーリー(川島得愛)、スパイダー:ドゥア・モーア

グラン・トリノと言えば「スタスキー&ハッチ」の赤い稲妻。これの72年型を大事にしてる頑固で偏屈なジジイ、ウォルト・コワルスキーさんの話。ポーランド系で長身ってことで、その名前は昨年亡くなった名レスラー、ウォルター・キラー・コワルスキーから。うっかり近づこうもんなら「うちの芝生に入るな!」って怒られるし、気安く「ウォルト」なんて呼ぼうもんなら…。

これが、ええ話だったー。クリント俳優生活引退作品にふさわしく、J.ウェインが遺作として挑んだ「ラスト・シューティスト」を思わせる。監督クリントの語り口はいつものようにオーソドックスで身にしみる。隣のモン族との交流で心を開き、皮肉はユーモアになる。弱虫タオ君には、アメリカ男のビンテージな魂を伝授する。

そして新しい価値観を砕くバイオレンス。モン族のチンピラへの壮絶なお仕置き。ラストを締めくくったクリント流男の美学はジーンときた~。アイテムはM1ライフル、ガバメント、勲章とライター、工具の数々。

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tag : ドラマ人種差別老人

『パニッシャー:ウォー・ゾーン』

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Punisher: War Zone (2008) 103分 2.35 : 1

Punisher: War Zone監督:レクシー・アレクサンダー 脚本:ニック・サントラ、アート・マーカム、マット・ホロウェイ
撮影:スティーヴ・ゲイナー 音楽:マイケル・ワンドマッカー
出演:フランク・キャッスル/パニッシャー:レイ・スティーヴンソン、ビリー・ルソッティ/ジグソウ:ドミニク・ウェスト 、アンジェラ・ドナテッリ:ジュリー・ベンツ、ポール・ブディアンスキー FBI捜査官:コリン・サーモン、ルーニー・ビン・ジム:ダグ・ハッチソン、マーティン・ソープ刑事:ダッシュ・ミホク、マイクロチップ・リーバーマン:ウェイン・ナイト

「マーベルナイツ」ブランド1作目。ハルク同様、前作はなかったことにして二度目のリメイクだが、バジェットは大幅に減って2200万ドル。でも、89年のD.ラングレン版、04年のT.ジェーン版よりは断然パニッシャーっぽい。前のパニッシャーは悪役がトラボルタやケビン・ナッシュで何気に豪華だった。設定は元FBIのエージェントに変えてあった。

生身のオッサンであるパニッシャーの醍醐味は、大量の銃器による壮絶な虐殺。お仕置きは頭部を吹き飛ばしちゃうサービスぶり。ボディのパニッシャー・スカルは控えめながらテンポがいいので退屈しない。見ないやつは私刑なのだ。USはR、日本はR-15。

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tag : リメイクコミック

1985年の『ウォッチメン』

Watchmen(2008) 163分

Watchmen監督:ザック・スナイダー 脚本:デヴィッド・ヘイター&アレックス・ツェー
原作:デイヴ・ギボンズ、アラン・ムーア
製作:ローレンス・ゴードン、ロイド・レヴィン、デボラ・スナイダー
撮影:ラリー・フォン 音楽:タイラー・ベイツ
VFX:MPC、SPI、ライジングサン
出演:マリン・アッカーマン、ビリー・クラダップ、マシュー・グッド、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェフリー・ディーン・モーガン 、パトリック・ウィルソン、カーラ・グギノ、マット・フリューワー、スティーヴン・マクハティ

バジェット1億5000万ドル。オープニングからすげー作り込みで圧倒された!ヒーロー行為が禁止されたニクソン時代のアメリカで、第三次大戦の危機に挑む元ヒーローたち。現実世界におけるヒーロー像の深~い描写がヤバすぎるほど生々しい。

孤独に戦い続けるロールシャッハが激シブだが、何と言っても唯一のスーパーパワーの持ち主、青い全裸巨人、Dr.マンハッタン最強!チンポをプラプラさせたヒーローって斬新すぎるぞ。ノワール調のシンプルなストーリーながら、各キャラ達のサイドストーリーもたっぷり、そして驚愕の結末。

アーチー発進はブレーンコンドルを彷彿、黒いSE/30はFinderも白黒反転モード。ニクソンの他にも実在する(した)人物が登場する。JFK、F.カストロ、L.アイアコッカ、D.ボウイ、M.ジャガー、A.ウォーホール…

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tag : コミックヒーローチームクライム1980s

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

Marley & Me(2008) 120分
Marley & Meオープニングは「CSI:マイアミ」にソックリだった。

原作ではマーリーが自由奔放に生きる尊さや老いることの現実を教えてくれるんだが、この映画はいくつかのエピソードを拾って再現すると長くてかったるいだけだと教えてくれる。犬を迎えてから看取るまでの13年間、家族のスケッチが淡々と続くだけで物語がない。夫婦のくだらん会話を削って、他に描くべきエピソードをがあるだろうに。

ドッグビーチで次々にリードがはずされるシーンのハイスピードなど、マーリーを捉えた美しく力のある映像が救い。キャスリーン・ターナーのイルザみたいな鬼トレーナーはよかった。マウンティングは笑った。

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tag : 実話

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A.e.Suck

Author:A.e.Suck
『キン肉マン』『ビックリマン』などアニメーター歴44年、FLASHアニメーター26年■『FLASHアニメーション制作バイブル』著者■アニメーション作画/絵コンテなどの仕事してます■ツールはAdobe Animate■ae-suck.com

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