スタンリー・キューブリック

Stanley Kubrick 昔は、スタンリー・カブリックね、日本版STARLOGがあった頃は、クーブリックって言う人も出てきたけど、一般的にはキューブリックかな。彼の映画を観ると、芸術肌だし、知的な気分になりますよね~。でもキューブリック自身はいわゆる落ちこぼれってやつで、大学にも進学できなかったんですよ。意外でしょ?(*1)でも、人の数倍勉強家で、研究熱心だったことは、完璧主義と言われる彼の映画を観れば明らかです。プリ・プロダクションの時間のかけ方なんて、ハンパじゃないですもんね。準備も完璧でないと次のステップには進まない。映画監督になるんだって、普通は映画学校行ったり、現場で修行したりするでしょ?スタンリーの場合は、古典映画を観まくり、プドフキンの本をむさぼり読み、監督になる準備が整った上で、監督でデビューしちゃうわけです。企画、資金の調達から公開されるまで、すべて彼流で、最後まで作家主義を貫いてました。

 「スパルタカス」は私の好きな1本ですが、スタンリーは自作と認めていませんでしたね。「突撃」にカーク・ダグラスが主演してくれたおかげで、彼は映画監督として大きな評価を得たんですが、仕事はなかったの。そこへダグラスからお呼びがかかり、「スパルタカス」の監督を引き受けたわけ。(*2)でも、この映画はダグラスのものでした。若いし、貸しのあるスタンリーなら自分の思い通りになるだろーって思惑があったんだろーね。事実、スタンリーの望むようには作らせてもらえず、雇われ監督に徹したという、彼にとっては屈辱的な作品だったわけです。

 うーん、私のベスト3は…、「2001年」「時計じかけ」それから、「現金に体を張れ」ですね。「げんきん」でなく、「げんなま」ですよ。時間軸が巧みに構成されたクライム・ストーリーです。

(*1)カメラマンしながら大学の夜間部に通っていた。
(*2)ダグラスと対立し、1週間でクビになったアンソニー・マンの代わり。

Stanley Kubrick (1928-1999)

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ハーベイ・カイテル

 えぇ、よく覚えていますよ。最初にハーベイを知ったのは、そう、1979年に八重洲スター座で観た「タクシードライバー」でした。アイリス(J.フォスター)のポン引きのスポーツって役で、トラヴィス(デ・ニーロ)にあっけなく殺されてしまうんですが、淒くインパクトありまして。
 その翌年日本公開された「地獄の黙示録」のウィラード役は、コッポラは最初S.マックィーンにオファーしたんですが、法外なギャラを要求されたのでハーベイを抜擢してフィリピンでクランクインしたんです。でも突然イメージが違うといって撮影半ばで彼を降ろしてしまい、変わりにマーティン・シーンを呼びました(*1)。肥ったM.ブランドもコンテのイメージからかけ離れてましたが、さすがに追い返せなかったようです(笑)。
 フィリピンから帰国した彼にオファーしたのは、劇場デビュー作を準備中のR.スコットでした。日本公開はずっと遅れましたが「デュエリスト」です。その後ピアニスト役の「マッド・フィンガーズ」や、悪の博士を演じたSF「スペースサタン」と彼の出演作を追っかけましたが、J.ニコルソンと共演した「ボーダー」を最後に、しばらく日本では彼とお目にかかれなくなったんです。ハリウッドを離れ、活動の場をヨーロッパに移したからです。役者としての不遇時代ですね。親友のマーティー(*2)やボビー(*3)は超売れっ子として地位を確かなものにしたのに。
 やがてマーティーは問題作となった「最後の誘惑」のユダ役で彼をハリウッドに呼び戻したんです。再びハーベイが注目され始めました。日本でも「ピアノ・レッスン」や「レザボア・ドッグス」あたりからやっと認知されたようですので、後はご存じかと。キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」での出演シーンがカットされたのは残念でしたね。

(*1)コッポラのカミさんが撮ったMaking「Heart of the Darkness」にもこのエピソードはある。
(*2)マーティン・スコセッシの愛称。
(*3)ロバート・デ・ニーロの愛称。

Harvey Keitel Filmography

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プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

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