『アイアン・ジャイアント』シグネチャーエディション

アイアン・ジャイアント
The Iron Giant(1999)90分

アイアン・ジャイアント監督:ブラッド・バード 脚本:ティム・マッカンリーズ
出演:イーライ・マリエンタール(進藤一宏)、ヴィン・ディーゼル(郷里大輔)、ジェニファー・アニストン(日高のり子)、ハリー・コニック・Jr(井上和彦)、クリストファー・マクドナルド(大塚芳忠)

4分長いシグネチャーエディションを吹替版で見た後、コメンタリーを見た。ブラッド・バードは「ここは大変だった」ばっかし。新しく追加された特典映像がよかった。

『キャメロット』の失敗で『アイアン・ジャイアント』製作が危うくなったので、ワーナーを説得するためにとった方法。それは絵コンテをビデオにしたもの(従来のコンテ撮)より説得力のある動く絵コンテでプレゼン。そのへんで買える安いソフトウェア(Adobe AfterEffects)で簡単に作った。これがアニマティックスの始まり!

恐怖の公開リテーク。原画マン集めて、各担当カットをブラッド・バードがダメ出しする。みんなの前でダメ出しされるのは恥ずかしいけど、共有できるため。ブラッド・バードのリテーク説明は具体的でわかりやすいけどキツイ。
・冷戦時代、地下200メートルに建設された広大な核シェルターがワーナーの倉庫になってる。『レイダース』のラストシーンみたいなとこ。そこには過去のワーナー映画のあらゆる遺産が保管されてる。

アニメ制作がデジタル化され、紙と鉛筆の手描きアニメ技術が消えていくのが残念だと。やっぱりね。アメリカでもそう思ってたんだ。

tag : Sci-Fi アニメーション 新バージョン ロボ ヒーロー

リトルチャイナの大活劇『ゴーストハンターズ』

Big Trouble in Little China
Big Trouble in Little China(1986)99分

ゴーストハンターズ監督:ジョン・カーペンター 脚本:ゲイリー・ゴールドマン、デヴィッド・Z・ワインスタイン
出演:カート・ラッセル(安原義人)、キム・キャトラル(杉山佳寿子)、デニス・ダン(水島裕)、ジェームズ・ホン(矢田稔)、ヴィクター・ウォン(富田耕生)、ケイト・バートン(吉田理保子)、ドナルド・リー(谷口節)、カーター・ワン(大滝進矢)、ピーター・クォン(西村知道)、ジェームス・パックス、チャオ・リー・チ(阪脩)、スージー・パイ(伊倉一恵)、ジェフ・イマダ

吹替版(ゴールデン洋画劇場)で見た後、ジョン・カーペンター(JC)とカート・ラッセル(CR)のコメンタリーを見た。めちゃくちゃ楽しそうな2人。CRよく笑うし、JCとゼメキスをやたら褒める。

ゲイリー・ゴールドマンとデヴィッド・Z・ワインスタインが書いたのはウエスタンだった。それをW.D.リヒターが雇われて現代版にリライトした。

冒頭はプロデューサーの指示で追加撮影した。大予算で作ったのにFOXの300万ドルかけた宣伝がダメで効果がなかったとJC。当時のFOXは『エイリアン2』の宣伝に懸命だった。「ジェームズ・キャメロンは『NY1997』の特撮に関わってたよね」とCR。トラックを運転してるのはCR本人。JCはカメオ出演シーン教えてほしかった。

この映画見てるとよほど楽しかったのか、話が脱線しっぱなし。お互いの家族の話、アクション映画についてや脚本について、演技について。2人の掛け合いは実に楽しい。

CRは『ソルジャー』の撮影で怪我してアクションはもうヤダって。収録は2001年頃?てことはCRが最悪だと言ってた映画は『スコーピオン』か?プライベートでダメダメ状態だった共演者はコスナー?次のはギャラは半分だったけどいい映画だったのは『バニラ・スカイ』かな。

JCは脚本を書いた『アイズ』には相当落胆したそうで、でも金が必要だったし、映画は監督のもんだと割り切るしかない。JCは「監督にビジョンは必要ない」っていうウィリアム・ゴールドマンの名言を紹介。JC「つまり脚本がすべてだと言いたいんだろう」CR「ビジョンは必要だと思うよ」
『グラディエーター』は適切なところに渡ってよかった!「いい映画だった」と絶賛する2人。『パイレーツ・オブ・カリビアン』はどうなるかなー?

JC「空中戦はトランポリンだ」CR「『グリーンディスティニー』に影響を与えてるよね」JC「いや、あっちはワイヤーだ」。
参考にしたのは『蜀山奇傅・天空の剣』とのこと。
JC「たしかツイ・ハークがからんでた」監督だからw
ジャックへの銃撃シーンで壁の弾着が速すぎてCRが危うく怪我するところだったとき、JCが激怒した。CRは怒ったJCを初めて見たそう。
エンディング曲はCRがJCのボーカルをやたら褒める。CR「低くていい声だ」

JCによるとエドランドの特撮は不十分だったそうで。JC「削られたんだよね」
一方、リチャード・エドランドは特典のインタビューで語ってる。
btilc_ed.jpg

続きを読む

tag : コメンタリー 特撮

ある戦慄

ある戦慄
The Incident(1967)100分

ある戦慄監督:ラリー・ピアース 脚本:ニコラス・E・ベア
出演:トニー・ムサンテ、マーティン・シーン、ボー・ブリッジス、セルマ・リッター、ブロック・ピータース、ルビー・ディー、ドナ・ミルズ、 ジャック・ギルフォード、エド・マクマホン、 ダイアナ・ヴァン・ダー・プリス、ヘレン・ウィルクス、マイク・ケリン、ジャン・スターリング、ゲイリー・メリル、ロバート・フィールズ、ロバート・バナード、キャスリーン・スミス

深夜の地下鉄に乗り合わせた乗客たちが、チンピラにからまれて恐怖のどん底にってシンプルなモノクロ映画。

アバンタイトルで2人のチンピラの鬼畜ぶりが描かれる。『豹/ジャガー』のトニー・ムサンテとデビュー作となるマーティン・シーン。タイトル後は乗り合わせる乗客たちの紹介が丹念に描かれる。グランドホテル形式だね。後半は深夜2時過ぎのNY地下鉄(と言っても高架だが)車輛1シチュエーションの凄いスリリングな展開で不快度 MAX。舞台劇のような様相。トニー・ムサンテとマーティン・ シーンのイカレっぷりがすげえ。全員をいたぶる。特にゲイと黒人はたっぷりと。これは怖いなあ。

走る地下鉄はミニチュア。撮影許可がとれなかったので駅のホームは隠し撮り。原題は『出来事』。本編は107分のはずだが、DVDは100分。7分どこ行った?画質がシャキっとしたモノクロ美しい。

続きを読む

tag : リメイク バイオレンス

見栄を張っても高くつくだけ『カリフォルニア・ドールズ』

カリフォルニア・ドールズ
...All the Marbles (1981) 113分

カリフォルニア・ドールズ監督:ロバート・アルドリッチ 撮影:ジョセフ・バイロック
出演:ピーター・フォーク(穂積隆信)、ヴィッキー・フレデリック(藤田淑子)、ローレン・ランドン(小宮和枝)、バート・ヤング(大塚周夫)、ジョン・ハンコック(内海賢二)、レニー・モンタナ(郷里大輔)、クライド・クサツ(野島昭生)

「よう、ハリーだ。カリフォルニア・ドールズのマネージャーのハリーだ、ドールズで試合を組んでくれよ、美人だしいい試合するぜ、客も大喜びさ、トップスターになれるチームなんだ。見栄を張っても高くつくだけ。ローリング・クラッチだ、これで勝てるぞ」

ロバート・アルドリッチの遺作「カリフォルニア・ドールズ」のDVDを吹替えで見た。音楽著作権の関係で日本では長らくDVDが発売できなかったらしい。特典映像がなくても発売してくれただけで嬉しい。公開当時はたしか東劇で観たけど、地方では「ロッキー3」と併映だったので見た人は多いと思われる感動作。公開から35年たった今もこれを越える女子プロレス映画はない。
allthemarbles1.jpg
ドールズの対戦相手、芸者ガールズ(ミミ萩原&ジャンボ堀)のマネージャーの名刺。ミミ萩原がドールズとの試合で見せたローリング・クラッチ・ホールドが、クライマックスで大きな見せ場になる。もし、アルドリッチが亡くならなければ続編で日本遠征が描かれたんだろうなあ。

続きを読む

tag : 日本 ロードムービー

削除シーンがポスターになった『ロッキー』

ロッキー
Rocky (1976) 119分

ロッキー監督:ジョン・G・アヴィルドセン 撮影:ジェームズ・グレイブ、ギャレット・ブラウン
出演:シルヴェスター・スタローン(羽佐間道夫)、タリア・シャイア(松金よね子)、バート・ヤング(富田耕生)、バージェス・メレディス(千葉耕市)、カール・ウェザース(内海賢二)

「シルベスター・スタローンです。『ロッキー』から24年がたちました」コメンタリーにスタローンはいないけど、シルベスター・スタローンが語る「ロッキー」っていうドキュメンタリーを収録。30分くらい。「ストーリーのキッカケはモハメド・アリ対チャック・ウェップナーの試合だった。3日で書き上げたんだ。銀行に106ドルしかなくて、エサ代にも困ってバトカスを手放すことも考えてた。ユナイトによる脚本買い取り額は36万ドルまで引き上げられたけど、ライアン・オニールかバート・レイノルズを主演させたがってた。貧乏には慣れてるから売るのは断念、自らの主演で低予算映画の選択をしたんだ。当初の脚本のロッキーは暗い男で、最期は試合放棄するようなヤツだったのさ。当初予定されたラストシーンは、試合後のロッキーがエイドリアンを探しに行き、合流した2人が歩き去る。このイメージがポスターになったんだ」

コメンタリーはジョン・G・アビルドセン監督、バート・ヤング、タリア・シャイア、カール・ウェザース、ギャレット・ブラウン、アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフの7人(個別収録)。
ロードワーク中にオレンジを受け取るシーンが好きなんだけど、これは映画の撮影と知らなかった人によるハプニング。偶然とは言え、いいショットだよね。寒さでステディカムが壊れて、トラックで撮影した。ステディカムと言えば、映画に使用されたのは「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「マラソンマン」に続いて3本め。開発者のギャレット・ブラウン自ら売り込んだそうで。おかげでフィラデルフィア美術館の名シーン「ロッキー・ステップ」が生まれた。このカット、本編ではズームインしてるけど、実際はズームバックで撮影した。つまり逆回し。クライマックスのアポロ戦でリングサイドに派手なストライプのシャツを着てキャメラを抱えてる男が映ってる。彼がギャレット・ブラウンだ」

続きを読む

tag : フランチャイズ

TODAY
プロフィール

深谷暎作

Author:深谷暎作
A.e.Suck、アクションスター。撮影で無茶して瀕死の重傷を負う。だが、NASAのメディカルスタッフによって人体改造手術、Flashアニメーターとなる。その費用600万ドル。左目はズームツール、右腕はコンテを切り、アニメーションを描くアトミックパワー、そして24FPSで突っ走る超能力の男!

最新記事
カテゴリ
タグ
検索フォーム
リンク
Connect the Movie
RSSリンクの表示
pictlayer